自 己 紹 介

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京都市在中。自宅近くの嵐山周辺の西山や、桂川がホームグラウンドです。 現在飼育中の、数種のカエル・トカゲ・ 昆虫・鳴く虫の飼育記や、植物・ 野生生物を中心とした自然観察記、 釣り・山登りのレポートを記事にして いる、自然をこよなく愛す40代です(*^_^*)

2013年7月31日水曜日

自然とあそぶ流カジカガエルの飼い方:その9(少数飼育のススメ)

カジカガエルの産卵期もそろそろ終わります。
今年は、6月の初めに抱接個体を確認してから、
数体の包摂個体を確認し、また、オタマジャクシも
多数確認してきました。早いものなら、もうボチボチ、
変態していることでしょう。

【ちなみに、包摂個体の動画は、YouTubeロゴをクリックどうぞ↓】
カメラを持ちながら喋るって難しいですね~(>_<)

先週でしたが、夜にカブ・クワを探そうと、
街灯周りをしていると、包摂カジカを1ペア見つけました。
6月のはじめから、7月の終わりまで約2ヶ月間の産卵期間ですが、
モリアオガエル・シュレーゲルアオガエルも同じくらいの産卵期間を持っており、
ツリーフロッグ類は、他の類のカエルたちよりも産卵期間が長いようです。

さて、ウチの鈴虫が羽化をし、河原でもカンタンが鳴き始めました。
夏真っ盛りの今日この頃ですが、虫の世界では、早くも秋の始まりを迎えました(^O^)

皆さん、飼育中のカエル達のご機嫌は如何でしょうか?
暑さが厳しいと、変温動物であるカエルたちは、
非常に危険な状態に陥りやすいと、言うことは以前、
このコーナーにて解説させていただきましたが、
今日は、来るべき“秋”そして冬眠に向けての飼育解説をしていきたいと思います。

【河原で休むカジカガエル】
題して:少数飼育のススメ(^O^)

少数飼育。
これは、季節に関係なく実践していきたい飼育の基本なのですが、
山川へ出かけることが多いこの季節。
あれやこれやと、捕獲しているうちに、
飼育ケースには、所狭しとカエルが・・・なんてコトになりがちではないでしょうか?

カジカガエルは、本来縄張りを持っており、
繁殖期、メスを呼ぶ為に使われるその鳴き声は、
他のオスが、自分の縄張りに入ってこないようにする「自己主張」の
鳴き声でもあるのです。
このように、縄張りを持つカエルを、小さな空間(余程大きなケースでも、
大自然に比べれば、針穴のようなものですものね)に多数飼育すると、
種々の弊害が生じます。

多頭飼育の最も大きな弊害は、
カエル間に、自然と優劣」が出来てしまうことです。
つまり、優劣=力関係が生じてきます (゚д゚)!
力関係が生じるということは、どう言うコトでしょうか?

カジカガエルに関しては、成体と亜成体ほどの体格差がない限り、
共食いはしませんが(成体・亜成体間では、共食いは起こりうる)、
優劣が生じると、餌の捕食に差が出てきます。

噛み砕いて言うと、力の強いものは、いつも餌にありつくが、
力の弱い者は、餌を口にすることができない!! ((((;゚Д゚))))のです。

ここまでお読みいただいた方は、
「えっ?餌なんて、沢山入れておけばいいんじゃないの?」と、思われるかもしれませんね。
私も、飼い始めた頃はそう思っていました。
確かにヒキガエルと違い、カジカガエルは数匹捕食すると、それ以上は捕食しません。
(ヒキガエルは、やればやり続けるほど食べまくり)
マサニ ソコナシ ナノダ・・・(>_<)
【何でも食べる大食漢(´Д` )
アズマヒキガエル】
と、言うことは。
優劣が決まって、力の弱いカエルでも捕食することは充分可能です。
しかし、捕食しないのです Σ(゚д゚lll)
いや、出来ないと言うのでしょうか?
いわゆる、戦意喪失・白旗状態と言う感じでしょうか?
とにかく、食べないのです

どうやら、優劣=力関係がストレスとなり、
食欲を減退させているようです。
本来、食欲というのは本能であり、
生き物が生きていくために、必要な要素であります。
本能という事は、「当たり前」と言うことです。
食べて当たり前なのに、食べない。
人間で言う、拒食症のような状態になってしまうのだと思います。

ただし、全てが“そう”なるとは言い切れないのも確かでしょう。
しかし、“そう”なる確率が非常に高いのです。
“そう”なる確率がある以上、
私は「少数飼育」をおすすめします。

具体的には、ケースの大きさは種々あるでしょうが、
私の経験上、2匹が限界だと思います。
(オス2匹又は、雌雄で2匹でしょう。メスの複数飼育は、個体保護上行わないでください。
メスは、自然下でも個体数が少ない上、産卵し子孫を残す大切な役割があります。
メスの乱獲は即、個体の減少につながります。)
それ以上の個体を、同一ケースに飼育されている場合は、
早急にケースを分けられる事をお願いしますm(_ _)m

また、種類違いを、同一ケースにて飼育される場合も、
同じことが言えるでしょう。
(例えば、カジカガエルとモリアオガエルなど)

【冬眠中に起こして失礼(。-_-。)
カジカ&モリアオ】
今日、このタイミングで記事を書いたのは、
暑さで、カエルの体調が悪くなりがちなことに加え、
前途した通り、秋の訪れを感じたからです。
カエルたちにとって秋は、来るべき冬眠に向けて、
体力をつける非常に大切な時期にあたります。
必要量の蓄えが出来ず、冬眠を失敗させる事がない為にも、
皆さんの飼育環境を、一度チエックしてみられたら如何でしょうか(*゚▽゚*)


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