自 己 紹 介

自分の写真
京都市在中。自宅近くの嵐山周辺の西山や、桂川がホームグラウンドです。 現在飼育中の、数種のカエル・トカゲ・ 昆虫・鳴く虫の飼育記や、植物・ 野生生物を中心とした自然観察記、 釣り・山登りのレポートを記事にして いる、自然をこよなく愛す40代です(*^_^*)

2020年2月28日金曜日

昨夏の北山植物紀行(ナツエビネ・クラガリシダ・フロウソウ・マルミノヤマゴボウ)

ナツエビネの花が見たい!
と、昨年8月に北山を散策したときの記事です。

少し早いかな?と思いましたが、場所・・・株によっては
すでに花をつけつつあるものも存在しました。

ただ、気になったのが、先日の記事で紹介した
花茎・蕾の腐食。
完全に夏の暑さでやられております。

これからどんどん温暖化が進むと、
このような自然の営み・・・花をつけ種を飛ばすという事ができなくなる種も出てくる可能性があります。
増やせなくなった植物は、やがて種を絶やしてしまうことでしょう。



ここ何年かの台風の影響で、京都市内いたる所でスギ・ヒノキが大量倒木し、
禿山化しています。
おそらく、これらの下で育ってきた動植物は壊滅的な状況になってしまうでしょう。

地球がリセットボタンを押しかかっている現状、
人間の便利さの引き換えとともに、大きな犠牲を払ってしまったようです。

もちろん、元気な株もあります。
こちらは一株から二本の花茎をつけた大株。
ナツエビネではよくあります。

高湿下のナツエビネ
の生息地域には、
絶滅寸前種のクラガリシダも存在します。

ただぶら下がっているだけですが・・・
珍しんです。

河原に生えたナツエビネ。。




このような場所では、増水によって流されてしまう危険があります。
これまでの増水では難を逃れてきたのでしょうが、
これからは異常気象で大量の雨が一気に降ったり、長雨が続いたりで
暴れ川になる確率も増えてきましたね。
この株もいつまでも元気に育って欲しいものです。

ナツエビネは何故か木の上が好きなんです。
このような状態で、木に何株も生えている状態を見ると、
「着生ランやったっけ?」と思うほどです。

スギドクガ。
毒蛾だが、この個体は毒針を持たないそうだ。

苔界の人気者「コウヤノマンネングサ」に似ていますが、
こちらはより希少度が高い「フロウソウ」

見分け方は、コウヤノマンネングサが曲がるのに対して、
フロウソウは真っ直ぐ伸びるのと、
生息場所が、フロウソウは少々日当たりがある場所に生えることから見分けが付きます。


このじきは、赤が目を引くマルミノヤマゴボウ。
花は白色なんですが、実をつける時期になるとガクが赤く染まります。

まちなかでもよく見かける葡萄状の実を付けるのは、
外来種のヨウシュヤマゴボウ。

こちらのマルミノヤマゴボウは国産種です。
いずれも毒がありますので、手に取るぐらいは大丈夫ですが、絶対に口にしないようにしてください!
私も子供の頃は、ヨウシュヤマゴボウの実で遊びましたが、
見た目が美味しそうなので、お子さん方には要注意です!


以上、昨夏の京都市北山の状況でした。

2020年2月27日木曜日

最近の活動

長らくブログを休んでしまい休眠状態になっていましたが、
野外活動&家庭での飼育植栽は続けております。


先日は、久しぶりに山へ。
少し散策してきました。

コクランが多い山です。
以前、イノシシに掘り起こされた株を二株持ち帰り、
しばらく育ててみましたが、夏の暑さにやられてしまいました。
遮光は出来ても温度ばかりはどうしようもありません。
年々暑さ(気温)が厳しくなっているので、生態系にもかなりの影響が出ています。

昨夏、ナツエビネを見に行きましたが、
蕾が黒く変色し、腐っている株が幾つもありました。

強力な台風で杉や檜が倒れ、禿山になってしまった箇所も幾つもあり、
そのような林で、太陽を遮り適度な湿度と気温を保った中で、
ラン科や苔を始めとする様々な植物や動物が生活していましたが、
それらも危うくなりつつあります。

*3月12日追記
この植物の名称が、うっかり抜けていましたので追記いたします。
マツバラン・・・ランとは名が付きますがシダ植物です。
その変わった姿かたちから、江戸時代以降愛好され続けているシダですが、
現在、野生種はことごとく姿を消しつつあります。

京都市内では自生地が二箇所とされており、絶滅寸前種になっていますが、
三箇所目の自生地となるのでしょうか?
やはりイノシシに掘り起こされ、壊滅状態になっていましたが、
久しぶりに見たら見事復活していました。

消えゆく植物もあれば、したたかに生き延びる植物もあるというわけです。


さて、2月5日と22日
ワカサギが産卵のために接岸してくるという琵琶湖北湖へ行ってきました。
産卵は夜行われ、動きが緩慢になるために網ですくえるので、
シーズンには多くの人々が網を片手に夜のワカサギすくいを楽しんでいます。

びわ湖バレイの夜間照明がきれいです。
今年は暖冬ですから、どこのスキー場も大変でしょうね。

ライトを頼りにワカサギを探し歩きますが、
この日は、全然いませんでした。。
まさかの坊主です。
人もいないし・・・
もう、産卵期が終わってしまったのかもしれませんね。


これから、春本番。
山菜採りや、釣り、動植物の観察にと忙しくなります。
春が一番好きで~す!!