自 己 紹 介

自分の写真
京都市在中。自宅近くの嵐山周辺の西山や、桂川がホームグラウンドです。 現在飼育中の、数種のカエル・トカゲ・ 昆虫・鳴く虫の飼育記や、植物・ 野生生物を中心とした自然観察記、 釣り・山登りのレポートを記事にして いる、自然をこよなく愛す40代です(*^_^*)

2020年12月4日金曜日

コケ散歩(亀岡市)

小春日和の3月半ば。
亀岡市にて(先日の記事で紹介した)ヒキガエル産卵状況の確認の折、
コケ観察をしてきました。

先ずは池端にエビネが・・・

亀岡市でエビネは初見です。
もしかしたら植栽かもしれませんが、既に幾つかのコロニーが形成されており、
自然繁殖していると思われます。


もう少しで山々に春の花が咲くであろうこの時期に、
ひときわ目立つのはアオキの実。


さてコケです。
定番のスギゴケに・・・

山の目玉オヤジこと、タマゴケ。
朔が目玉のように見えるのでこの異名があります。

山水が滲み出たところには、これまた水辺の定番コツボゴケ。
ちなみに、コツボゴケは水中化も可能で、時折、自然下でも
水中にて生育している個体を見かけます。


タマゴケにうずくまる和製ジュエルオーキッド「ミヤマウズラ」。
下に生えているサンゴのようなコケはハナゴケ。

ね!
サンゴみたいでしょ。
コケとは名がつくものの、分類上は地衣類に分類されます。


同じく地衣類のジョウゴゴケ。
漏斗のような形をしたユニークなコケ(地衣類)です。

これら地衣類も私は好きなのですが、
どうも世間的には人気がないみたいです(´・ω・`)ショボーン


人気があるといえば、オオカサゴケや・・・


コウヤノマンネングサが、コケ界のアイドルと言えるかもです。
両者ともしっかりと、ここ、亀岡市にもありましたよ!

オオカサゴケとコウヤノマンネングサの仲良しショットです。


先程は、「コケ」と名がつく地衣類でしたが、今度はシダ植物です。
ウチワゴケ。
コケに見えますが、何と((((;゚Д゚))))
シダの仲間なのです~。
どこにでもあるのですが、小さいだけに見逃してしまいそうです。


コケと名の付くシダ植物その2
コウヤコケシノブ。
網の目のようなその姿。。


苔の世界は奥深い!
今日はこのへんで。。







2020年3月29日日曜日

2020年ヒキガエル産卵状況


さて、毎年楽しみにしている春の風物詩「ヒキガエル産卵」状況です。

まずは、昨年水枯れで産卵が見られなかった近所の山へ。
ここのヒキガエルは、住宅地から近い割には生息~産卵活動が行われており、
京都市に於いては非常に貴重な場所ではないかと思われます。
3月10日。
仕事終わりに覗いてきましたが、今年は早々オスが3匹産卵場へとやってきていました。

近年はオスメス共に1匹のワンペアの状態の時も多くもあり最早、
風前の灯火状態でしたが、今年は期待できそうです。

京都市でありながら住宅地近くで、
生息&産卵活動しているだけでも凄いんです!!


当方が、かつて提唱した「ヒキガエル産卵に向けた仮説」
によると、今年の産卵は3月8~11日が大潮なので、
この期間に行われる予定ですが、今日は10日。
ということは、この説が正しければ、今日明日中の産卵が予想されます。


そして、3月13日。
無事産卵を確認しました。
メスは既に山に帰ったようで確認できず、オスが2匹残っていました。
やはり予想通り、この期間に産卵したようです。

産み立てなので、ゼラチン質も弾力があり、しっかりしています。

場所を変えて京都市山間部へ

産卵場所の噂を聞けど、当方初見の池へ。
地元の山作業の方に手がかりを聞いてみると、
それらしき卵塊を見たことがあると・・・
早速、チエックしたところ、一部にて産卵を確認。

A地点は卵数から見てワンペアかと。
下のB地点は複数のペアが産卵しているようです。
この池については、ヒキガエルの個体数も多そうです。
以上、2020年ヒキガエルの産卵状況でした。

P,S コロナに負けるな!

2020年3月12日木曜日

2020年山菜採り開幕

憎っくきコロナウイルス!
多くの人々が罹患し、全世界を恐怖に陥れています。
人類は幾度となく続いてきたウイルスとの戦いに挑み
その都度、克服してきました。
しかし、次から次に襲いかかるウイルスの脅威って言うものは、
未来永劫終わることはないのですが、
一日も早くワクチンや特効薬の開発を願ってやみません。

コロナウイルスに負けるな!!!!

さて、本題です。

長かった冬も過ぎ(・・・今年は暖冬で過ごしやすかったですが、
地球的にはあまり良くないことなんですよね。)
いよいよ大好きな春がやってきました!

と、言うことで山菜採り開幕戦は「恒例のフキノトウ採り」です。
3月5日 北を目指し走りますが、一山越えればすぐに雪が。。。

かなり湿った水っぽい雪です。
気温は0~4度。
積りはしませんが、傘をさしながらの不自由な山菜採りになりそうです。


ハイ!来ました。
一箇所目。

小さすぎず大きすぎず、食べごろのフキノトウです。




場所を変えて、京都市外へ。

日当たりのいい場所では、既に花が咲いていました。


でも、その日当たりの良さも手伝って土筆が顔を出しています。

土筆は掃除が面倒なので普段はスルーなんですが、
あまりにもきれいな土筆でしたので少し摘んでみました。

どこにでもありそうで、どこにも無いのがフキノトウを始めとした
山菜の妙味なのですね。
そして、一年に一度。
それもごくごく短期間しか収穫も味わうことも出来ない山菜。
スーパーに年中並ぶ野菜も悪くないんですが、
本当の旬を味わうことができる山菜はホント魅力的です。

さあ、春です。
山菜採りが開幕しましたwww。


2020年2月28日金曜日

昨夏の北山植物紀行(ナツエビネ・クラガリシダ・フロウソウ・マルミノヤマゴボウ)

ナツエビネの花が見たい!
と、昨年8月に北山を散策したときの記事です。

少し早いかな?と思いましたが、場所・・・株によっては
すでに花をつけつつあるものも存在しました。

ただ、気になったのが、先日の記事で紹介した
花茎・蕾の腐食。
完全に夏の暑さでやられております。

これからどんどん温暖化が進むと、
このような自然の営み・・・花をつけ種を飛ばすという事ができなくなる種も出てくる可能性があります。
増やせなくなった植物は、やがて種を絶やしてしまうことでしょう。



ここ何年かの台風の影響で、京都市内いたる所でスギ・ヒノキが大量倒木し、
禿山化しています。
おそらく、これらの下で育ってきた動植物は壊滅的な状況になってしまうでしょう。

地球がリセットボタンを押しかかっている現状、
人間の便利さの引き換えとともに、大きな犠牲を払ってしまったようです。

もちろん、元気な株もあります。
こちらは一株から二本の花茎をつけた大株。
ナツエビネではよくあります。

高湿下のナツエビネ
の生息地域には、
絶滅寸前種のクラガリシダも存在します。

ただぶら下がっているだけですが・・・
珍しんです。

河原に生えたナツエビネ。。




このような場所では、増水によって流されてしまう危険があります。
これまでの増水では難を逃れてきたのでしょうが、
これからは異常気象で大量の雨が一気に降ったり、長雨が続いたりで
暴れ川になる確率も増えてきましたね。
この株もいつまでも元気に育って欲しいものです。

ナツエビネは何故か木の上が好きなんです。
このような状態で、木に何株も生えている状態を見ると、
「着生ランやったっけ?」と思うほどです。

スギドクガ。
毒蛾だが、この個体は毒針を持たないそうだ。

苔界の人気者「コウヤノマンネングサ」に似ていますが、
こちらはより希少度が高い「フロウソウ」

見分け方は、コウヤノマンネングサが曲がるのに対して、
フロウソウは真っ直ぐ伸びるのと、
生息場所が、フロウソウは少々日当たりがある場所に生えることから見分けが付きます。


このじきは、赤が目を引くマルミノヤマゴボウ。
花は白色なんですが、実をつける時期になるとガクが赤く染まります。

まちなかでもよく見かける葡萄状の実を付けるのは、
外来種のヨウシュヤマゴボウ。

こちらのマルミノヤマゴボウは国産種です。
いずれも毒がありますので、手に取るぐらいは大丈夫ですが、絶対に口にしないようにしてください!
私も子供の頃は、ヨウシュヤマゴボウの実で遊びましたが、
見た目が美味しそうなので、お子さん方には要注意です!


以上、昨夏の京都市北山の状況でした。

2020年2月27日木曜日

最近の活動

長らくブログを休んでしまい休眠状態になっていましたが、
野外活動&家庭での飼育植栽は続けております。


先日は、久しぶりに山へ。
少し散策してきました。

コクランが多い山です。
以前、イノシシに掘り起こされた株を二株持ち帰り、
しばらく育ててみましたが、夏の暑さにやられてしまいました。
遮光は出来ても温度ばかりはどうしようもありません。
年々暑さ(気温)が厳しくなっているので、生態系にもかなりの影響が出ています。

昨夏、ナツエビネを見に行きましたが、
蕾が黒く変色し、腐っている株が幾つもありました。

強力な台風で杉や檜が倒れ、禿山になってしまった箇所も幾つもあり、
そのような林で、太陽を遮り適度な湿度と気温を保った中で、
ラン科や苔を始めとする様々な植物や動物が生活していましたが、
それらも危うくなりつつあります。

*3月12日追記
この植物の名称が、うっかり抜けていましたので追記いたします。
マツバラン・・・ランとは名が付きますがシダ植物です。
その変わった姿かたちから、江戸時代以降愛好され続けているシダですが、
現在、野生種はことごとく姿を消しつつあります。

京都市内では自生地が二箇所とされており、絶滅寸前種になっていますが、
三箇所目の自生地となるのでしょうか?
やはりイノシシに掘り起こされ、壊滅状態になっていましたが、
久しぶりに見たら見事復活していました。

消えゆく植物もあれば、したたかに生き延びる植物もあるというわけです。


さて、2月5日と22日
ワカサギが産卵のために接岸してくるという琵琶湖北湖へ行ってきました。
産卵は夜行われ、動きが緩慢になるために網ですくえるので、
シーズンには多くの人々が網を片手に夜のワカサギすくいを楽しんでいます。

びわ湖バレイの夜間照明がきれいです。
今年は暖冬ですから、どこのスキー場も大変でしょうね。

ライトを頼りにワカサギを探し歩きますが、
この日は、全然いませんでした。。
まさかの坊主です。
人もいないし・・・
もう、産卵期が終わってしまったのかもしれませんね。


これから、春本番。
山菜採りや、釣り、動植物の観察にと忙しくなります。
春が一番好きで~す!!