自 己 紹 介

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京都市在中。自宅近くの嵐山周辺の西山や、桂川がホームグラウンドです。 現在飼育中の、数種のカエル・トカゲ・ 昆虫・鳴く虫の飼育記や、植物・ 野生生物を中心とした自然観察記、 釣り・山登りのレポートを記事にして いる、自然をこよなく愛す40代です(*^_^*)

2013年5月31日金曜日

自然とあそぶ流カジカガエルの飼い方:その5(脱皮)

★脱皮について★

さて、前回までのカジカガエルの飼い方いかがでしたか?
・自然とあそぶ流カジカガエルの飼い方:その1
・自然とあそぶ流カジカガエルの飼い方:その2
・自然とあそぶ流カジカガエルの飼い方:その3
・自然とあそぶ流カジカガエルの飼い方:その4

今回から、実際に飼育している時にありがちな、
アクシデントや変化をピックアップしていきます。
今日は、その中でも「脱皮」を特集します。

★脱皮のメカニズム★
ヒキガエルの脱皮は、結構頻繁に行われており、
個体も大きいのですぐ確認できるのですが、
カジカガエルは、長年飼っていても、今だに脱皮のサイクルが
つかめていません(>_<)

おそらく、ヒキガエルと同じように、2週に1度くらいは
脱皮していると考えるのですが、まだ確証はありません( ;  ; )
なので、ここでは、ヒキガエルをカジカガエルに置き換え
脱皮についての注意点を紹介したいと思います。

脱皮は、カエルにとっては大変重要な行為です。
それは、「古い汚れた皮を脱ぎ捨て、キレイになる」ということです。
いわゆる、我々が、「お風呂に入って体を洗い汚れを落とす」と
いうふうに例えることができるでしょうか?

人間も、脱皮に近いことは起こっていますね。
“角質”です。この角質を除去することによって
肌の新陳代謝を促します。
この事は、特に美容の分野で応用されていますね~(^-^)
カエルたちは、脱皮することにより、新陳代謝を促し、皮膚の細胞を活性化
させて、健康状態を保っているのです。

カエルは、脱皮をはじめると、取れる範囲は口で皮をつかみ取り、
皮を食べてしまいます。
背中や、腹など、口が届かないところは、
ヒキガエルの場合ならば、土に潜るなどして、日常の生活の中で
自然にめくれ取れます。
カジカガエルの場合も同様の過程で、水に入ったり、草の根や
石の裏などに擦れることによって、自然にめくれていると推測しています(^O^)



★注意すること★
脱皮は、自然下ではほとんど問題なく行われている行為なのですが、
コト飼育となると、その難度が「グーン」と上がってしまうのです。
「難度が上がること」というと、上手く脱皮できない・脱皮した皮が残っているという、
いわゆる脱皮不全ということを思い浮かべるでしょう。

ただ、この「脱皮不全」という言葉。
私は、現在は全く使わないようになりました。
それは、過去の「悲しい失敗」によることが原因でした。(ノД`)シクシク

「脱皮不全」・・・。
なんとなく、納得してしまうこの言葉ですが、
そもそも、私は「脱皮不全」と言われる事は、起きないのでは?と考えています。
カエルたちは、自分のペースで脱皮しているのですが、
我々が、勝手に「脱皮不全だ」などど受け取り、色々手を施そうとする。
それが裏目に出て、カエルを病気にしたり、最悪の場合
死に至らしめる重大な過ちにつながっていくと考えています。

私は、過去に飼育していたヒキガエルを、死なせてしまったことがあります。
それは、やはり脱皮が原因だったのでは?と思います。
それまで何度か脱皮の光景を目にしていたのですが、
ある時、ふと、ヒキガエルの体に残っている「皮」がすごく気になったのです。
それまでは、したことがなかったのですが、その日に限って
私は、その残った皮を、手で取ってしまったのです。
ただ単に、見た目が気になっての、安直な行為でした。
それから、日に日に、ヒキガエルが衰弱していきました。
腹側の皮膚がただれ、うっ血したような感じと、実際に血が滲んでいる
所が数箇所有り、明らかに何かの菌に感染したようでした。
それは、もう本当に日に日にと言う言葉がぴったりとくるように
衰弱していき、ある日とうとう亡くなってしまいました。
私が、安易に皮を取ってから、1週間程のことだったと記憶しています。

なので、脱皮が「自然下に比べ難度がグーンと上がる」という事は、
我々の飼育スキルの問題じゃないかな?と考えます。
脱皮不全と考えてしまって、安易に脱皮の手助けを
するより、「正しく脱皮できる環境」を作ってやる、又
カエルの脱皮ペースを正しく把握すると言うことが大切です。

(ただ、「脱皮不全は起きていない」と考えるのは、私の私論であります。
現在の大勢では「脱皮不全は起こる」と言うご意見が一般的のようです。
その点は、十分ご注意してお読みくださいm(__)m)

★脱皮のできる環境とは★
飼育環境に関しては、前回の時に
記事にしましたが、大切なことは「自然の環境に限りなく近づける」という事です。
もちろん、川のように水槽内に水を流すことは、
出来ないことはないですが結構大変です。
詳しくは、自然とあそぶ流カジカガエルの飼い方:その3
レイアウトの仕方を解説しています。

再度書きますが、「自然下でのカエルに、脱皮不全と言われるケースは見られない」
ということです。
カジカカエルは、気に登り、水に入り、石の下に潜り込むことによって、
自然に皮がめくれ、脱皮を行っています(^-^)

★まとめ~脱皮とは★
  • カエルの新陳代謝。
  • あくまでもカエルのペースで。
  • 時間がかかっていても焦らない。
  • 脱皮に手は出さない。
  • 自然に脱皮ができる環境作りが大切。


   

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2 件のコメント:

ケロケロ さんのコメント...

SIGEさんスゴいです!! いま悩んでいる事が一個解決しちゃいましたょ(°∀°)
ケロリンは6日毎に脱皮しているのですが今週も中途半端で皮が腐りやすいと耳にしたので心配になりました。
結果、お水に浸けてワサワサっと皮を取りまた…。かなりの反省です。
今のところ変わった様子はありませんが今後は2度と手を出しません!
またしてもレベルアップ出来ました、ありがとうございます!!

SIGE さんのコメント...

>ケロケロさん
全ては、自然に近い環境で育てる。
という事が、私が提唱する「自然とあそぶ」流の飼育術なのです(^-^)
水槽に電気を明々と灯し、凝ったレイアウトを施す。
そして冬にはヒーターを入れ、冬眠させずに越冬させるなど・・・それも一つの飼い方ですが、カエルにとっては?どうかなっと思ってしまうのです。

脱皮も同じくで、自然では人の手をいっさい借りず脱皮を行っています。

確かに、私が山で観察している時には、まれに手・足の欠損したカエルを見かけることがあります(゚o゚;;
もしかしたら、脱皮不全と言われる状態で、壊死したものかもしれませんし、他の事故や病気で欠損したのかもしれません。しかし、そんなカエルを見かけるのは、本当に、本当に極々稀なことです。

このような事からも、自然下では脱皮不全は起こっていないと考えているのです(´∀`)
また、動物の皮膚の重要な役割として、
「雑菌から体を守る」という事があるのですが、私は、このことを完全に忘れていたのです。
彼女(メスのヒキガエルでした)が死んだことは、ほんとうに悲しかったですが、その事から学んだことは、非常に多かったのでした。

それからは、全て自然に任せた飼育を心がけています。
もちろん、ペットですので、餌をやったり、触れ合ったりと言うことも普通におこなっています。要は、環境づくりが大切なのですね(^-^)