自 己 紹 介

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京都市在中。自宅近くの嵐山周辺の西山や、桂川がホームグラウンドです。 現在飼育中の、数種のカエル・トカゲ・ 昆虫・鳴く虫の飼育記や、植物・ 野生生物を中心とした自然観察記、 釣り・山登りのレポートを記事にして いる、自然をこよなく愛す40代です(*^_^*)

2013年3月28日木曜日

自然とあそぶ流カジカガエルの飼い方:その2(カエルの入手法)

前回、カジカガエルの飼い方:その1・カジカガエルの概要はいかがだったでしょうか?

楽しく飼育するには、まず「カジカガエルの生態を」という事で、記事にしましたが、
私のつたない知識では(?)だったかも・・・(´;ω;`)
今後も勉強を怠たず、又新たな事が発見できれば紹介します(๑≧౪≦)

さて、今回のカジカガエルの飼い方:その2は!
ズバリ、カジカガエルの入手についてお送りします。
カジカに限らず、動物の飼育には
その生き物を用意しなければなりません。

でも、このカジカガエル。
日本固有種で、昔から我々の生活に密着したカエルなのに、
案外、入手の仕方に《?》が付いてしまうのではないでしょうか(?_?)

前置きが、長々となってしまったのですが、お待たせしました!
本編なのだ( ゚д゚)ノ 


★捕獲 ~その方法と注意点~
捕獲についてですが、先ず「カジカが住む川を見つける」事が必要です。
「川を見つける」事は、当然の事と思われるでしょうが、
近年、宅地開発や治水工事などでカジカ達の生活圏が減少し、
たやすく見つけることが困難になってきています。
また、地方によっては生息地が、天然記念物に指定されている場合がありますので、
そのような河川では、もちろん捕獲することはできません

次に、非常に大切なことですが、
必要数以上捕獲しない事が大切です。
必要数とは、無理なく飼育できる・面倒見きれる数のことです。
飼育ケースのサイズにもよりますが、多くても2匹程度になるのでは、と思います。
それ以上は経験上、当底面倒が見切れませんし、「狭いスペースに詰め込み」では、
カジカもストレスを感じ良い状態で飼育ができません。
「自然とあそぶ」流の飼育とは、あくまで自然に限りなく近い環境で育てることなのです。

先に注意点になってしまいましたが、あと2つだけスンマセン。

・メスは出来うる限り捕獲しない方が良い。
カジカに限らずカエルのメスは、オスに比べその絶対数が少ない上に、
「産卵し子孫を増やす」と言う大切な仕事があります。
しかし、この注意点に反し、矛盾するようですが、私は生態研究のために
メスのカジカを1匹飼育しています。
ただ、飼育に至るまでに、フィールドにて十分な生息調査を行い、
多くのメスの存在を確認した上で捕獲しました。

・子ガエルの飼育はかなり難しい
子ガエルは、「育てる楽しみ」がありますが、抵抗力が弱いことと、
餌の調達が難しいと言う2点で、親ガエルを飼うより飼育難度が上がります。
フィールドに出れば、子ガエルの方が、親ガエルより絶対数が多く、
移動距離も短いので捕らえ易いのは事実ですが、それに反して飼育はかなり難しいです。
この点からも、子ガエルの捕獲はしないほうが良いでしょう。

①、カジカガエルはどのようなところに生息するのでしょうか?

◎渓谷に多く住む
カジカは、自然豊かな渓谷に多く住みます。
これは、水温の関係があると思われます。
なので、同じ河川でも下流に進むにつれ、生息数が減っていきます。

◎せせらぎが好み
水量が多くて深く、流れが速い河川は苦手です。
渓谷でも、支流や流れ込みなどの水量が少なくせせらいでいるような
場所を好む傾向にあります。
逆に、幅広の大きな河川でも水量が少なければ見ることができます。
鮎や渓流釣りをされる方ならよくご存知だと思います。

◎護岸工事は苦手
渓谷でも、治水のために護岸を「ビシッ」とコンクリートで固めてあるような河川があります。
このような場所は苦手なようです。
小さくても、ゴロタ石の川岸がある場所に多くいます。
これは、カジカの肌の色にも関係があるようです。(石と同じような保護色をしている)

◎実際には確認していないが、湧水の出る湖沼などでは、生息している所もあるようです。

以上のような所を、探してみてください。

②、何を頼りに?

◎晩春~初夏の繁殖期には、鳴き声を頼りに探すことができます。
これは、一番確実な方法です。

◎実際にフィールドを歩く。

◎インターネットや本を検索する。

③、具体的な捕獲方法

◎河原の水辺に限りなく近い場所を、川に沿って歩いてください。
カジカがいれば、「ピョコン」と飛びます。←ジッとしてればいいのにねぇ
着地した場所を確認し、捕まえます。
*慣れてくれば、手で十分取れます*

もし、川に飛び込んでも、水流が邪魔しないところであれば追跡できます。
カジカガエルは、アマガエルやトノサマガエルのように
泳いで遠くに逃げることはあまりしません。
多くは、サッと川中の石影に潜り込むので、よく見ておれば捕えることができます。

習性が解り慣れてくれば、面白いように取れますが、
前途した通り、くれぐれも必要数以上は捕獲しない様、重ねてお願いします。

★購入 ~その方法と注意点~

カジカガエルも、商品として販売されています。
しかし、一般的な飼育下でのカジカガエルの繁殖は、まず無理だと思います。
(大掛かりな設備があれば可能かもしれませんが。例えば流水状態が作れるような・・・)
なので、おそらく商品として販売されているカジカガエルは、
野生個体を捕獲したものと考えられます。

野生個体を販売することは、賛否両論あるかと思います。
「希少な動植物を捕獲し、商品として扱う」ということに、抵抗と乱獲の危機を
感じる方もおられるかもしれません。
反面、カジカが生息しない地域の方や、どうしても捕獲ができないと言う場合は
購入もアリでしょう。自分で捕獲した場合も、購入した場合も「大切に育てる気持ち」が
あれば、カエルにとっては同じなのですから。

過去の歴史を紐解いてみると、江戸時代には
カジカ売りや虫売り(キリギリスなど鳴く虫)、金魚売などがいたといいます。
今のペットショップの走りですね。

①ペットショップで購入

どこのお店でも扱っている!と、いうわけではありませんが、
両爬虫類に力を入れているペットショップでは、扱いもあるようです。

その際、複数販売されている場合は、カエルを選ぶことができます。
カジカガエルは個体によってかなり体色が違います。
また、サイズや健康状態、落ち着き具合などを見て購入されるといいでしょう。
わからない場合は、店員さんに聞くこともできます。

②ペットショップのネット販売

ネット販売は、多いですね~。
よく見かけます。カジカに限らず、モリアオガエルやヒキガエルまで販売されています。
ネット販売に関しては、自宅にいながら個体を購入できる手軽さと、
近くにペットショップがない場合には便利な反面、
実際に見て買うことができない為、「イメージ写真とかなり違う」「個体の状態が良くない」
などのトラブルもつきものであるという認識の上、購入する必要があるでしょう。
また、通販の最大の弱点は、やはり「輸送」でしょう。
これは、カエルにとっては「大変過酷な状況」であり、過度のストレスを与えることは
想像に難くないでしょう。最悪の場合は「死着」又は、輸送が原因で、かなり弱って
「すぐに死んでしまう」という危険性があります。
そのような、利点・欠点を理解の上、利用するのもアリかもしれません。
ちなみに、私は通販は利用したことがありません。

③オークションで落札
シーズンになると、販売されている方を、チラホラ見かけます。
数を販売すると結構な額になるので、ちょっとした「小遣い稼ぎ」になるのでしょう。
利点としては、ペットショップやネット販売で購入するより、安く買えることでしょうか?
逆に欠点は、②の理由と共に、個人販売のため死着の際の保証が無いなど、
トラブルを生む可能性があります。
また、これは想像ですが、オークション目的で捕獲された個体の扱いは、
かなり悪のではないかと思います。なので、ペットショップで管理飼育されている
個体より状態が悪い場合もあるのでは?と思ってしまいます。
なので、利用する場合は、その辺りを十分理解納得して購入してください。

さて、たいへん長々書きましたが、「カジカガエルの飼い方:その2」はいかがでしたでしょうか?

いよいよ、次回は飼育について解説していきます。乞うご期待!

        ←その1へ  その3へ



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1 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

お久しぶりです。冬眠の件でお世話になりました、ayu_hamaです。

子ガエルについてですが、餌を自分から食べなかったとしても、口を開けてその中に餌を入れてあげれば、飲み込みます。

ようは、食べないのでなく食べ方を知らなかったり、餌と認識出来ずに死んでまうようです。

現在、カジカガエルの子ガエルを育てていませが、今のところ☆になった個体はいません。

それから、子ガエルはカルシウムやビタミンのバランスが崩れると骨代謝異常になるので、何日かに1回はカルシウムとビタミンをつけて与えています。後は日光浴も定期的にさせています。

沢山の数は飼えませんが、数匹ならこの方法で成功出来そうです。