自 己 紹 介

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京都市在中。自宅近くの嵐山周辺の西山や、桂川がホームグラウンドです。 現在飼育中の、数種のカエル・トカゲ・ 昆虫・鳴く虫の飼育記や、植物・ 野生生物を中心とした自然観察記、 釣り・山登りのレポートを記事にして いる、自然をこよなく愛す40代です(*^_^*)

2013年3月21日木曜日

自然とあそぶ流カジカガエルの飼い方:その1(概要)

寒い冬が終わりを告げ、我が家のカエルも、何やらモゾモゾしてきた(´∀`*)

そろそろ、冬眠明けの時期なのだ。

そこで、シーズンを前に
「自然とあそぶ」流カジカガエルの飼い方を、数回に分けて紹介します☆彡

既に、冬眠の仕方や寄生虫の対応などは
過去記事で紹介しているのですが、
この講座で、まとめるつもりです。
*自然とあそぶ:カエル過去記事はこちらから

★その1では、カジカガエルの概要ついて紹介します。


水の綺麗な渓谷に住み、
夏の産卵期には「フィーフィー」と言う澄んだ声で
鳴いてくれるカジカガエル。

日本産カエルの中でも、最も鳴き声の良いカジカは
昔から「河鹿籠」という、虫かごのような風通しの良い
飼育カゴにて暑気払いとして鑑賞飼育されていました。
その飼育記録は、江戸時代まで遡ぼるという
由緒あるカエルなのだ(#^.^#)

その鳴き声の美しさから、特別保護区が設けられたり、
生息地が、天然記念物に指定されている所もあります。

また、鳥取県の三朝温泉では、
町おこしに一役買っています。
カジカの鳴き声には慣れている私も、
数年前の夏に、三朝温泉に泊まりましたが、
ホテルの窓を開けると、川のせせらぎとともに
無数のカジカが鳴いている情緒に
しばし聞き込んでしまったほどです。

が、しかし、近年の環境破壊や、宅地化の波にのまれ、
カジカを始めとした、多くのカエル達が住処を奪われ、
絶滅危惧種に指定(カジカ・、モリアオ・ヒキなど)されている地域もあります。(/ω\*)

◎資料:レッドデータ
資料を見る限り、カジカ達は頑張っています。
でも、早急な保護が必要ですね。

かなり、個体が減ってますね。危険です。

ニホンヒキガエルなので、西日本のデータです。
こちらもかなり危ないですね。
◎生態
さて、このカジカガエル。
分類的には、アオガエル科に属します。
アオガエルと聞いて思い出すのは、
シュリーゲルアオガエルやモリアオガエルです。
両種は、名は体を表すとおり、
一目見て「青い」です。(と言うか緑やけどね~(´Д` ))
しかし、カジカの体色は、茶やグレー。
このへんの体色の違いは、住んでいる環境によるものですが、
アオ色(と言うか緑やけどね~(´Д` ))とは程遠いです。

ただ、体つきを見れば、同種であることも納得なのです(^ω^)
共通の大きな特徴は、手足の吸盤。

カジカガエルの手

アズマヒキガエルの手
両者を見比べると一目瞭然なのだ。カジカの手先は吸盤状。対してアズマヒキガエルは吸盤がなく、代わりに土を掘り起こすのに便利な爪がついています。ちなみに、私のプラケは、彼の爪で傷だらけにされてシマイマシタ((((;゚Д゚))))


この吸盤は、木や岩場を登るのに
とても便利なのです。
いわゆる、「ツリーフロッグ」という樹上を生活の場としている
カエルの仲間が、アオガエル科なのです。

でも、実際のフィールドでは、
確かにモリアオは、樹上にいるケースが多いですが、
カジカに関しては、少なくとも昼間のアクテイブな時は、
川原でヒョンピョンやってます。
((((⊂(´∀`o)⊃))))飛ぶゾォ!

左:メス 右:オス
また、カジカは、他のカエル同様、
鳴くのはオスで、メスは鳴かないばかりか、
ほとんど姿を見ることがありません。

これは、もともと個体数がオスに比べて極端に少ない事と性質的に、オスよりどうも恥ずかしがり屋(//∇//)なような気がします。
と、いうのも、
私が偶然見かけた数少ないケースの場合、
①小橋の下の影になった部分。
②洞窟の壁
③産卵期オスを背負って(抱接)
というように、3パターンくらいでしょうか!(゚д゚lll)
(実は、メスカジカを沢山観察出来る
コツがあるのですが 乱獲防止の観点から、
ここでの公表はm( __ __ )m)
抱接中のカジカH23.7撮影(京都)  
(・∀・)カエル!!の仲間は、メスの方が大きい種類が多いですがカジカもやはりメスの方が大きく、中にはオスの倍ほどある個体もいます。でも、そんなメスに必死にしがみつくオスってなかなかケナゲ。なんか、人間社会を彷彿させますね(´Д`)ハァ…


















どちらも成体なのですが、大きさがかなり違いますね~
→野生では素早いカジカガエルも、慣れれば
 こんなにおとなしく記念撮影に応じてくれるのだ~(^o^)V

◎食性
《野生のカジカは何を食べているのだろう?》

  • クモ
  • ワラジムシ ダンゴムシ
  • ミミズ
  • 蚊 蝿
  • 蛾 蝶 トンボ カゲロウ
  • 青虫 イモムシ
  • コオロギ バッタ類
  • ミルワーム(飼育下ではよく食べます)
  • その他の小昆虫。基本は、生きたものしか食べない(動かないものでも食べさせるテクニックはあるが・・・)

◎ライフサイクル
以下は、我がフィールドでのカジカガエルのサイクルです。
地方により、多少の違いはあると思いますが・・・

カジカガエルの一年 (京都/Sigeの観察地点)
4
冬眠が明けて、姿を見せ始める 
5
鳴き声が聞こえる         

6、7月
繁殖期に入る 抱接個体を見かける 
卵塊を見かける 下旬にはオタマを見る→*1:参照
8
脱皮  盆過ぎには、鳴き声が途絶え始める 
オタマの早いものはカエルに変体する→*2:参照

9、10月

冬眠を前に活発に餌を取る
11月~
3月
冬眠に入る

*1:カジカガエルの卵塊

*2:カジカガエルの変体


以上が。これまでの調査結果なのです。
又、新たにわかったことや思い出したことは、
このページに追記していくのだ(*・ω・)

その2では、カジカガエルの入手について
ご紹介します(((o(*゚▽゚*)o)))    *その2へ進む 

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