自 己 紹 介

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京都市在中。自宅近くの嵐山周辺の西山や、桂川がホームグラウンドです。 現在飼育中の、数種のカエル・トカゲ・ 昆虫・鳴く虫の飼育記や、植物・ 野生生物を中心とした自然観察記、 釣り・山登りのレポートを記事にして いる、自然をこよなく愛す40代です(*^_^*)

2013年12月25日水曜日

Break Time/娘が育てた大根

冬至を迎えた京都では、
無病息災を祈り、多くの寺社でかぼちゃや大根が振舞われる。
冬、大きく根を太らせた文字通り「大根」は、
千本釈迦堂などでは、「だいこだき」と言われ、
地元の方に混じり、多くの観光客で賑わう。
これに合わせて、各家庭でも、かぼちゃや大根を炊き、
そして、柚風呂に入るのが京都の冬至の風物詩になっている。

もうすぐ冬至と言う冬のある日、
上の娘が、大きな大根を2本、両手に抱えて帰ってきた。
小学3年生の彼女には、手に余るほどの立派なサイズの大根で、
切り落としてない葉っぱからも、その新鮮さがうかがい知ることができた。

「それどないしたん?」
私のその問に、娘は重くて大きな大根(形状も持ちにくい形状なのだ)を
やっと置けた、という安堵の表情を見せながら、
「学校で作ったんや!」と答えた。

うん?学校で?
「学校って、学校のどこで?校庭?」
「畑があるの?」
「花壇?」
「何本植えたん?」
と、私が矢継ぎ早に質問を浴びせるのをよそ目に、
「友達と遊ぶ約束してるし、行ってくるわ!」と言い残し、
ランドセルを置いて行ってしまった。

残った大根を見て、「さて、どうするか?」
葉っぱは落として漬物やな~。
大根も漬物か?それとも冬至に合わせて炊くのがいいかなぁ?
と一人、算段をするも、肝心の大根の出処が分からないので、
娘が帰ってくるまで、そのままソっとしておいた。

夕方、日の暮れが日に日に短くなってくる冬のこの頃、
夕焼けの余韻が残らないで、既に辺りは真っ暗になった午後5時。
この暗い中、何処をどう遊びに行ったのか知る由もないが、
娘は帰宅した。

ちなみに、冬至は、
暦の上では、12月22日頃。
頃というのは、いささかわかりにくいが、
地球の自転・公転の誤差が出るのだろう。
この日は、一年で最も昼が短く、夜が長い日になる。
昼と夜の長さが同じ「秋分」から、徐々に日が短くなり、
そして冬至に至って、最も夜が長くなってしまう。
冬至を超えれば、昼と夜の長さが再び同じになる「春分」まで
暦上は夜が徐々に短くなるのではあるが、
日々のことなので、実感としてはあまりわからない。
しかし、2月、3月になると、明らかに実感として現れるので、
知りいあいに会った時でも、
「随分日が長くなりましたね」などと挨拶を交わすことになるのだ。

話がそれてしまったが、
私は、大根の疑問を抱えたまま2時間近く待っていたので、
早速、娘に先ほどの質問を投げかけてみた。
娘は、広告の裏に何やら地図らしきモノを書き始めたのであるが、
失礼ながら、全くわからない。
そこで、私が筆を奪い取り、娘に代って地図を書いてやることにした。
現時点では、どう言う意味で地図を書いているのだかわからなかったが、
地図が完成した時に、彼女は私のペンを奪い返し、
またもや「地図らしきモノ」を私の書いた“正確な”地図に継ぎ足しこう言った。
「ここで作ってん!」
私の正確な地図に継ぎ足された“もどき”では、
到底場所の位置が把握できなかったが、
どうやら、そこに学校が畑を借りているらしい。

なるほど!
それで、この立派な大根か!
やっと納得したが、次の疑問をぶつける前に、
今度は、娘の方から切り出してきた。
「これな、自分らで世話してん!」

ほう。
なかなかやるじゃないの!
娘たちも、学校も、指導してくれた農家さんもね。
と、感心しながら、立派に育った大根の葉を、
漬物用にザクザクと切り落とした。


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