自 己 紹 介

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京都市在中。自宅近くの嵐山周辺の西山や、桂川がホームグラウンドです。 現在飼育中の、数種のカエル・トカゲ・ 昆虫・鳴く虫の飼育記や、植物・ 野生生物を中心とした自然観察記、 釣り・山登りのレポートを記事にして いる、自然をこよなく愛す40代です(*^_^*)

2014年11月5日水曜日

日本産カエルの冬眠方法:2 冬眠についての概要

当記事は、昨年発表した
「自然とあそぶ流カジカガエルの飼い方:その13(冬眠方法②:冬眠の概要)」
を加筆・編集してRe-Up致しました。

発表時は、カジカガエルに特化して書いておりましたが、
ヒキガエル・アマガエル・アカガエルなど、
日本産カエル共通で使える冬眠方法です!
これからの、長い冬眠時期を安全に乗り切るために、
ぜひともご参考になって下さい!!!

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【以下本文↓です】

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夏の間は活発に動き回り、餌を食べていたカエルたちも、
朝晩の気温が10度を下回るこの時期は、餌もとらずに隅っこで
じっ~としていることが多くなる。
こうなれば、いよいよカエルたちの冬眠が始まります。
今年の準備に、昨年の冬眠中の様子を交えながら解説するのだ(*^^)v


★日本産カエルの冬眠についての概要★

カジカガエル・モリアオガエル又、ヒキガエル・アマガエルなどの、
日本産野生ガエルは、自然下で冬になれば当然、冬眠を行います。
ただ、飼育下では冬眠中の死亡事故がおこりやすいのも事実。
自然では普通に行われている行為も、飼育下ではグ~ンと難度が上がってしまう。
冬眠中のカエル達
カジカ・モリアオ・アマの各カエル
と、ニホンイモリ
しかし、カエルのことを知り、カエルの生活環境を限りなく自然に
合わせてやればそんなに難しいものではないのです。

カエルの冬眠と言っても、冬の間「ずーっと」寝ているわけではなく、「じっとして代謝を限りなく押さえている」と言うのが正しいようだ。実際、厳冬下でもチェックすると、動きこそ鈍いが「ごそごそ」動きます。

熱帯性の外国産カエルは、もちろんヒーターなどを用い冬を越させる。もともと、冬眠という習慣がないし、室内飼育でも気温の低下は即、死を招くからだ。

日本産カエルについても、2つの選択肢があります。
1つは、ヒーターによる保温を行い、活性が高いまま越冬させる方法です。
しかし、これには”えさ”の問題がある。代謝が高い状態では餌を食べさせなければ、
当然餓死することになるが、自然下ではクモやコオロギも死に絶えて餌の入手が困難になる。
よって、餌用コオロギを養殖するなど、餌の確保も一緒に行う必要があります。
ペットショップで購入するにしても、経費が結構かかるのです(>_<)

2つ目は、今回のお題であります”冬眠”させる方法。
私は、「餌のなくなる時期に冬眠する」という、自然のサイクルに従い
冬眠させることをおすすめ致します(*^^)v

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冬眠には場所が大事
冬眠は必ず屋外で行うことが大切です。
しかも直射日光などが当たらない、常時日陰の場所がよいのです。
気を使い、室内や玄関などの屋内、ベランダなどの直射日光が当たる場所は、
中途半端に気温が上がり、カエルの代謝があがり無駄なエネルギーを消費してしまい、
冬眠途中で餓死するなどの事故が起こりうる可能性があるのです(*_*)
しかし、排水設備がない飼育容器を使用している場合は、
雨が直接掛からない場所を選びます。

そうしないと・・・
ある日見たら、雨水でケース内が満水状態!
当然の事ながら、いくらカエルといえども
溺死してしまいますので注意が必要です。

氷点下でもカエルは凍ることがないのです。
特に厳しい冬でも乗り越えられるように、
カエルの体は、そのようなつくりになっているのです。
だから、安心してガンガン厳冬下に置きましょう。
(*京都での最低気温‐5度までの事例です)

ただ、小さな容器に浅い冬眠床では、都合が悪のです。
冬眠床が少ないと温度変化が激しいので、
厳冬期などは、カエル達の限界温度を超えてしまい
思わぬ事故につながる可能性がありますので、
冬眠ケースは大きいものを用意いてください。

次回は、冬眠床の作り方です。



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2 件のコメント:

BOA.NOTEの管理人 さんのコメント...

雨が直接当たらない日陰に設置するなど・・・経験者ならではの知恵を、楽しく拝見しました。私もカメの冬眠で、降り込んだ雪で気付いたら水槽がナミナミになってた事がありますよ(カメは無事でした)。

ひとつ思い出したのですが、

>氷点下でもカエルは凍ることがないのです。

私も最近知ったのですが、これには色んな例外があるようです。アメリカで比較的普通に見られるハイイロアマガエルや、アカガエルの仲間なんですが、冬場に全く凍結してからでも春に生還できる(!)ことが分かってきています。色んな条件下で発揮される能力だと思うので、単純に日本のカエルに当てはめることは出来ませんが、いずれにせよカエルという生き物は冬眠中の低温には、驚くほど丈夫に出来ているようですね。

「冬眠床の作り方」も楽しみにしています。

SIGE さんのコメント...


BOAさん
こんばんは(^^)

凍結カエルの件、全く知りませんでしたが、
色々と調べてみたところ、
出るは、出るは、凍結カエルの記事。

知らないとは、全く恥ずかしい限りです(-_-;)

でも、今日は、一つ覚えました。
BOAさんどうもありがとうございましたm(_ _)m