自 己 紹 介

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京都市在中。自宅近くの嵐山周辺の西山や、桂川がホームグラウンドです。 現在飼育中の、数種のカエル・トカゲ・ 昆虫・鳴く虫の飼育記や、植物・ 野生生物を中心とした自然観察記、 釣り・山登りのレポートを記事にして いる、自然をこよなく愛す40代です(*^_^*)

2014年3月7日金曜日

ヒキガエル産卵についての仮説★検証編2★

2月の終わりに、膝を痛めてから約1年ぶりの
トレッキングに出かけました。
心配していた膝痛も、結構な距離にもかかわらず、
事前にサポーターやらシップやらで用意周到だったので、
無事、痛みもなく踏破することが出来たのですが(^^ゞ、
残念ながら、又最近痛みが出てきました。
しかし!しかし!しかし!現在ヒキガエルの
産卵行動の仮説を検証中。
痛い中ですが、産卵場までは山中を約20分ほど
歩かなければならないのです(>_<)

さて、初めに・・・
昨日の検証において、これまでの私の認識を、
一部修正せなければならない事が確認されました。
そのことからお話しましょう。

2月の下旬、寒さもかなり緩み、
日中の最高気温が15℃を超える小春日和で
あったのが一転、3月に入った途端に寒の戻りで
昨日の最高気温は発表では11度。
しかし、体感的には一桁台だったかと感じます。

この日は、午後3時に仕事が終わりましたので、
その足で山へと向かいました。
産卵場所の山は、自宅から原付きで5分ほどで
細かな観察ができるので、大変恵まれています。

私の認識の違いを説明するに、下図をご覧いただくと
分かりやすいと思います。
この山には、奥へ進むにつれてA~Fの5箇所の
農業用水溜があります。
この農業用水溜は、隣接するタケノコ山のもので、
直径2m・深さ1.5mほどのものです。
形状は、やや斜頸がついた円柱形で、
ちょうど、醤油や味噌の仕込み樽を地中に
埋め込んだような形です。

例年はBとEで産卵を確認しています。
AとC(Cは2個併設されている)は水量が少なく、
水面から地上まで1m以上と、親ヒキガエルにとっては、
おそらく登ることが出来ない高さから、
産卵が行われないと推測いたします。
その点BとEは、水面から地上まで約15cmくらいで、
親ヒキガエルはもちろん、孵って蛙になった子ヒキガエルも
十分に地上に上がれる高さです。
Fは水が枯れており、産卵そのものが行われていません。

さて、検証です。
先ず、実績があったB地点からです。
静か~に近づいてみると・・・

「いた!」
私の姿に感づいて、直ぐに堆積している枯れ葉の中に
身を隠してしまったのですが、
大きさからして「オス」のヒキガエルです。
1匹ですが、たしかにヒキガエルがいました。
動作が俊敏で、カメラを向ける余裕もなかったのですが・・・

と、なってくると
これまでの、私の認識を改めなければなりません。
「ヒキガエルは、冬眠から一斉に起きだして産卵行動を行う」
この、一斉と言う部分を改めなければなりません。
一匹とはいえ、しっかりと確認したわけですから・・・。

どう解釈すればわからず、頭をひねりながら、
更に山奥のE地点の確認へ。
平素、産卵の確認がなされているEだったが、
ここには、未だヒキガエルは来ていないようでした。
ちなみに、途中、2個の水溜が並列するC地点にも立ち寄ってみたが、
こちらは、例年通り個体を確認することはありませんでした。

折り返し、帰り道の道中も明確な答えが出ないまま
いろんなケースを考えつつ下山しましたが、
ふと、「念の為にA地点にも行ってみよう!」と
云う気が起こりました。
すると・・・
ピンぼけスマソ(´・ω・`)
居るじゃありませんか!
写真を撮るもピンぼけで、カメラの設定をゴソゴソしている間に、
堆積した落ち葉の中に隠れて出てきませんでしたが、
いないはずのない場所、いや、いてはいけない場所に居たことが
さらなる混乱を招くことになってしまいました。
先述したとおり、A地点は、高さ1.5mほどで垂直に近い側壁は、
この大きさと体重のあるヒキガエルにとっては、
登るのも不可能な城壁のようなものであると思います。

◎改めて整理をしますと・・・
①今まで、産卵行動まっただ中の光景しか見ていなかったので、
 一斉に集まってくると云う認識をしていた。
 一斉に集まるのではない。

②過去に産卵実績がない場所での個体確認。
 ヒキガエルは回帰本能があり、生まれた場所で産卵を
 行うと言うのが定説だったが、これをどう説明するのか?
 現在のところ、よくわからず。
  産卵場へ行く途中に、誤って転落した可能性も考えられる。

③ただし、産卵は新月又は満月に行われるという仮説は、
 現在のところ継続中。

いずれも、現在のところ「分からない」事は、
今後も、産卵行動を注意深く確認をして行くことにより、
いずれ、結論が出ればと思っています。



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2 件のコメント:

larch さんのコメント...

初めまして
最近カエルに興味を持ち始めこちらのサイトに辿り着きました。
西山を中心に活動しておられるのですね。私も西山近辺に住んでいるので驚きました。
京都ではヒキガエルが少しずつ起きだしているんですね。
私は野生のヒキガエルを見たことがないので是非とも見つけてみたいと思います。
3月10日~13日が管理人さんの産卵予想日とのことですので、その日付近くの休みを利用して山に登るつもりです。

膝を痛めて大変でしょうが頑張ってください。検証結果楽しみにしています。

SIGE さんのコメント...

larchさん今晩は。
コメントありがとうございます!
西山はいいですね~。
京都近辺にもまだまだ自然が残っている
もんですね。

ところで、ヒキガエルですが、
産卵期以外は、何処で何をしているやら・・・。
雨の日にタマに見かけるくらいで、
やや、夜行性の気があるせいか、
産卵期以外ではほとんど見かけることが
ありません。
なので、この期間は観察に丁度いい機会
かもしれませんね。

又、観察記のご報告お待ちしておりますm(_ _)m