自 己 紹 介

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京都市在中。自宅近くの嵐山周辺の西山や、桂川がホームグラウンドです。 現在飼育中の、数種のカエル・トカゲ・ 昆虫・鳴く虫の飼育記や、植物・ 野生生物を中心とした自然観察記、 釣り・山登りのレポートを記事にして いる、自然をこよなく愛す40代です(*^_^*)

2013年6月20日木曜日

かつてこの地にいた「幻の魚」の痕跡を求めて ~最後の芹田と若一神社の湧水~

JR西大路駅は、東海道本線京都駅の次駅。
駅周辺は、街の駅にありがちな、パチンコ屋や飲食店、
マンションや多くの会社が林立しています。


ご覧のように、今では面影もありませんが、
かつてこの地には、豊富な水が湧出し、
多くの芹田(せりだ)がありました。
こんな感じだったのでしょうか?
当時の雰囲気を出すために
写真を加工してみました(^O^)
春の七草の一つに数えられるセリは、
綺麗な水がなければ作ることができません。
今も昔も、京都には名水が多く、
この様な芹田も多く見られました。
特に、京都で育まれたセリは、
「京セリ」と呼ばれ、伝統京野菜として全国的にも有名です。

しかし、宅地化の波は容赦なく押し寄せ、
このような芹田も、次々に姿を消していきました(;_;)

そして、姿を消したものがもう一つあります・・・

京都府レッドデータブックより
今では、絶滅してしまった「ミナミトミヨ」です。
このトゲウオ科というのは、皆さんよくご存知の「タツノオトシゴ」の仲間。
海水のみに生息するもの、海水・淡水両方生息(回帰)できるもの、
そして、このミナミトミヨのように淡水のみに生息するものがいます。

ミナミトミヨが、最後に見られたのが、1960年代。
丁度、私が産まれた頃に姿を消したのでした。

時は高度成長。
次々と芹田が姿を消し、生息域が失われると共に、
農薬の使用が、絶滅に拍車を掛けたためでした。

ちなみに、このミナミトミヨ。
滋賀県立琵琶湖博物館で、
その生息地がパネル展示されています。

それが・・・この周辺です。

そしてこの写真が、この地に残る最後の芹田。


この一角だけ時が止まったようです。


影で分かりにくいですが、
コンコンと湧き出す水。
この水が、良質のセリを育てる(^O^)


現在は、芹田の傍ら、
カラー(アフリカ産の里芋の仲間。鑑賞花)などが、
植えられており、作業小屋にて無人販売されています。


さて、JR西大路駅に戻りましょう。
(再度、先ほどの写真で失礼しますが)


この西大路駅をはさんで反対側
(上記写真の進行方向の先200mほど)には・・・


 平清盛建立の若一神社(にゃくいちじんじゃ)が。


小さく狭い境内の一角に・・・


開運出世の水として有名な御神水(湧水)があります。
また、子供が生まれた際に産湯に使うとご利益があるそうです。


私も、一口含んでみました。

うまく表現できないのですが、
水道水のようなトゲトゲしさがなく、
まろやかな感じで、水に「味」があります。
これで、ウイスキーや焼酎を割ったら
さぞ、美味しいでしょうね~。

芹田同様、この地に豊富な湧水がある証拠なのです\(//∇//)\


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