駅周辺は、街の駅にありがちな、パチンコ屋や飲食店、
マンションや多くの会社が林立しています。
ご覧のように、今では面影もありませんが、
かつてこの地には、豊富な水が湧出し、
多くの芹田(せりだ)がありました。
こんな感じだったのでしょうか? 当時の雰囲気を出すために 写真を加工してみました(^O^) |
綺麗な水がなければ作ることができません。
今も昔も、京都には名水が多く、
この様な芹田も多く見られました。
特に、京都で育まれたセリは、
「京セリ」と呼ばれ、伝統京野菜として全国的にも有名です。
しかし、宅地化の波は容赦なく押し寄せ、
このような芹田も、次々に姿を消していきました(;_;)
そして、姿を消したものがもう一つあります・・・
京都府レッドデータブックより |
このトゲウオ科というのは、皆さんよくご存知の「タツノオトシゴ」の仲間。
海水のみに生息するもの、海水・淡水両方生息(回帰)できるもの、
そして、このミナミトミヨのように淡水のみに生息するものがいます。
ミナミトミヨが、最後に見られたのが、1960年代。
丁度、私が産まれた頃に姿を消したのでした。
時は高度成長。
次々と芹田が姿を消し、生息域が失われると共に、
農薬の使用が、絶滅に拍車を掛けたためでした。
ちなみに、このミナミトミヨ。
滋賀県立琵琶湖博物館で、
その生息地がパネル展示されています。
それが・・・この周辺です。
そしてこの写真が、この地に残る最後の芹田。
この一角だけ時が止まったようです。
影で分かりにくいですが、
コンコンと湧き出す水。
この水が、良質のセリを育てる(^O^)
現在は、芹田の傍ら、
カラー(アフリカ産の里芋の仲間。鑑賞花)などが、
植えられており、作業小屋にて無人販売されています。
さて、JR西大路駅に戻りましょう。
(再度、先ほどの写真で失礼しますが)
この西大路駅をはさんで反対側
(上記写真の進行方向の先200mほど)には・・・
平清盛建立の若一神社(にゃくいちじんじゃ)が。
小さく狭い境内の一角に・・・
開運出世の水として有名な御神水(湧水)があります。
また、子供が生まれた際に産湯に使うとご利益があるそうです。
私も、一口含んでみました。
うまく表現できないのですが、
水道水のようなトゲトゲしさがなく、
まろやかな感じで、水に「味」があります。
これで、ウイスキーや焼酎を割ったら
さぞ、美味しいでしょうね~。
芹田同様、この地に豊富な湧水がある証拠なのです\(//∇//)\
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