自 己 紹 介

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2014年3月30日日曜日

ヒキガエルについての新たな疑問

この前、「ヒキガエル」ネタについては、終了しましたと、
終息宣言したばかりなので恐縮ですが、
又、新たな疑問がわきましたので、再度「ヒキガエル」ネタ・・・
やらせていただきます!!

 さて、以下の写真をご覧ください。
水中を写したものなので、水面が光って見えにくいですが、
3月17日の産卵から一週間後の3月24日のヒキガエルの卵です。
細胞分裂も進み、産卵直後から、かなり成長してきています。

この時期の卵は、ゼリー状の部分もかなりの給水をしているので、
産卵直後に比べ弾力を失い、棒などで持ち上げようとしても、
柔らかく直ぐに切れてしまうのです。
文字通り「ゼリー」のようだ。
このゼリー状の物体は、糖や蛋白質で、
受精を円滑に行うとともに、細菌などから卵を守る役割をしています。
ただし、今日のテーマは、卵ではありません。
いや、卵も関係ありますが・・・
今日の主役は、
オスヒキガエルです。
産卵行動を終えて一週間。
現場に行ってみると、オスのヒキガエルが残っていました。
メスの姿は既になく、身体的特徴から、産卵行動前から確認していた個体です。
今回この場所では、ワンペアのみが産卵を行いました。
と、同時に現場近くの別の場所でも産卵が見られないことは、
以前のこのブログで紹介した通りです。

ここで、一つの疑問がある事も、その時の記事中に記載しましたが、
改めて、ここに記したいと思います。

疑問その1:産卵に裏年はあるのか?
実のなる樹木などでは、裏年と言う現象はよく知られています。
例えば、梅やミカンなどであれば、実がよくなる年と、ほとんど実がならない年が
数年おき、あるいは交互にやってきます。
この時、実がならない年を「裏年」と呼んでいます。
植物の裏年には、いくつかの理由がある事はよく知られていますが、
一つの大きな理由に、「栄養分を蓄える」事が挙げられます。
表年の際に実を付ける為に使い果たした栄養分を充電しているのですが、
ヒキガエルにも植物と同じように、裏年があるのでは?と言う事です。

実際、現地では昨年は2か所にて産卵を確認していますが、
今年は1か所。しかも、1ペアだけの産卵と言う事でした。
昨年は、少なくとも7~8匹のカエルを確認しているので、
明らかに少ないです。
現地の環境的変化・気候的変化は変わりないと思われますので、
生息数が少なくなったというわけではなく、
「産卵行動を行う個体が少なかった」と言えるかもしれません。
ただ、この場合も「卵を持つメスだけが裏年になるのか?」
それとも、「オスも同時に裏年になるのか?」
と言う、新たな疑問も生じますが、オスメス双方の個体が
確認できていない事から、裏年があるとするなら、
そうメス双方に起こりうる現象と言う事が出来るのではないでしょうか。

疑問その2:オスは卵を見張るのか?
先に述べたように、写真は、産卵日から1週間後の3月24日です。
メスは、とっくに姿を消していましたが、
オスは、卵を見守るように、傍で水に沈んでいました。
そう言えば、昨年も産卵後は、殆どがオスでした。
(オスは小脇を抱え持ち上げると「クックッ」と鳴きます」

この光景を見た時、
どうも、「オスには卵を守る習性」があるのではないかと感じました。
外国産のカエル「ピパピパ」は、コモリガエルという異名がある通り、
メスの背中で卵を育て、カエルまで成長させます。
この種の場合はメスですが、ヒキガエルは、
オスが卵を見張って居るのかもしれません。

ただ、昨年の観察の記憶によれば、
そのオスたちも、10日ほどで姿を消していたので、
成長の過程すべてにかかわっているのではないと思いますが、
最低でも、卵か孵化し、オタマジャクシになるまでの間は、
卵を見張っているという可能性はありますね。

これらの検証には、前回の産卵日の検証同様、
これ以降のデータの蓄積が必要になってきます。
今後もこれらの検証を継続し、ブログ上で報告していきます(^。^)



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