ナツエビネの花が見たい!
と、昨年8月に北山を散策したときの記事です。
少し早いかな?と思いましたが、場所・・・株によっては
すでに花をつけつつあるものも存在しました。
ただ、気になったのが、先日の記事で紹介した
花茎・蕾の腐食。
完全に夏の暑さでやられております。
これからどんどん温暖化が進むと、
このような自然の営み・・・花をつけ種を飛ばすという事ができなくなる種も出てくる可能性があります。
増やせなくなった植物は、やがて種を絶やしてしまうことでしょう。
ここ何年かの台風の影響で、京都市内いたる所でスギ・ヒノキが大量倒木し、
禿山化しています。
おそらく、これらの下で育ってきた動植物は壊滅的な状況になってしまうでしょう。
地球がリセットボタンを押しかかっている現状、
人間の便利さの引き換えとともに、大きな犠牲を払ってしまったようです。
もちろん、元気な株もあります。
こちらは一株から二本の花茎をつけた大株。
ナツエビネではよくあります。高湿下のナツエビネ
の生息地域には、
絶滅寸前種のクラガリシダも存在します。
ただぶら下がっているだけですが・・・
珍しんです。
河原に生えたナツエビネ。。
これまでの増水では難を逃れてきたのでしょうが、
これからは異常気象で大量の雨が一気に降ったり、長雨が続いたりで
暴れ川になる確率も増えてきましたね。
この株もいつまでも元気に育って欲しいものです。
ナツエビネは何故か木の上が好きなんです。
このような状態で、木に何株も生えている状態を見ると、
「着生ランやったっけ?」と思うほどです。
スギドクガ。
毒蛾だが、この個体は毒針を持たないそうだ。
こちらはより希少度が高い「フロウソウ」
見分け方は、コウヤノマンネングサが曲がるのに対して、
フロウソウは真っ直ぐ伸びるのと、
生息場所が、フロウソウは少々日当たりがある場所に生えることから見分けが付きます。
このじきは、赤が目を引くマルミノヤマゴボウ。
花は白色なんですが、実をつける時期になるとガクが赤く染まります。
まちなかでもよく見かける葡萄状の実を付けるのは、
外来種のヨウシュヤマゴボウ。
こちらのマルミノヤマゴボウは国産種です。
いずれも毒がありますので、手に取るぐらいは大丈夫ですが、絶対に口にしないようにしてください!
私も子供の頃は、ヨウシュヤマゴボウの実で遊びましたが、
見た目が美味しそうなので、お子さん方には要注意です!
以上、昨夏の京都市北山の状況でした。
2 件のコメント:
動植物が地球温暖化の影響を受けているのは見過ごせないですね・・・。
新米主婦さおりんさん
本当ですね。。
温暖化に伴う異常気象、、、強力化した台風や豪雨などの自然災害もかなり生態系を乱していくと思います。
日本の繊細な動植物に代わり、外来種が蔓延っているのもその一つかもしれませんね。
困ったことです。
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