環境省のレッドデータでは、準絶滅危惧種。
そして、京都府では、より絶滅のおそれがある
絶滅危惧種Aに指定されているアサザ。
ミツガシワ科に属する、日本に古来からある水草です。一見するとスイレンの葉のようにも見えますが、
葉には、鋸歯(縁にギザギザ)があり、慣れると簡単に見分けがつきます。
又、スイレンやコウホネのような根茎(イモ)を持たない点も、
スイレン科の植物とは異なります。
もし、うまくわからないようでしたら、
葉裏を見ると一目瞭然。
ご覧のように、葉裏全体が紫がかっています。
さて、このアサザですが、
現在、国産の水草類の多くが、いずれも絶滅の危機に瀕していますが、
このアサザも例外ではありません。
その昔は、多くの溜池や水田用水路などで見られたであろうアサザは、
決して弱い植物ではなく、
植栽下では、ランナーにより次々と子株を作り、
なんとも、そりゃー恐ろしいほどに増え続けます( ゚д゚)
ご覧のように、これは、京都市内のとある用水路ですが、
あたり一面を覆い尽くすほどに生育しています。
もちろん自生です。
京都市内、それも自宅からそんなに遠くない場所に、
アサザの大群落が有る事自体信じられませんが、
これを発見した時、私も全く信じることが出来ませんでした!!
将に狂喜乱舞状態です(^O^)
京都府下には、確認例があるそうですが、
この場所は、一般に知られているのでしょうか?
もし知れていていないのでしたら、大発見かもしれません。
今年も、園芸店に行ったら、メダカの水草コーナー
(最近の園芸店やホームセンターは、メダカブームによって、
色々な水生植物が沢山置いてある)には、
ガガブタやスイレンなどと並び、
アサザもびっくりするような値段で売られていました。
さて、このアサザですが、
チョット変わった繁殖方法を持っておりまして、
先ほど言ったとおり、ランナーで増えるのが一般的で、
ここにあるものは、恐らくランナーでの繁殖・・・つまり一個体であることでしょう。
それ以外に、本来の植物の繁殖方法である、
「種による繁殖」・・・実は、これが変わっているのです。
ナント!!アサザは、同じ個体間(花型)では受精することが出来ず、
種子を作ることがありません。
そのため、一説には、現在、我が国に自生するアサザは、
61個体しか無いと言われています。
(一般的に認知された説ですが、確証されていないので、一説としました。)
ちなみに、花期は夏で、黄色い小さな花をつけます。
国内で唯一、異なる花形が存在するのが霞ヶ浦で、
HP等を見る限り、大規模な保護・繁殖事業が展開されているようです。
*この写真の場所や、自家植栽を見る限り、
繁殖力が大変強い水草ですが、このような植物が、
環境の変化や外来植物の侵入により、
どんどんと消えていくのは、寂し限りですね。
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