年老いた婆さんを、
口減らしのために「山へ捨てる」という物語で、
全国各地に伝承として伝わっているようで、
映画にもなった“楢山節考”や長野県の“姥捨”は有名。
そう言えば、私も長野へ言った時に、
長野自動車道「姨捨SA」で
休憩をした思い出が・・・。
ウバユリを見ていると、「姥捨伝説によく似ているなぁ」
と思うのは私だけでしょうか?
ウバユリ・ウバステと名前が似ているのも一つですが・・・
この植物の面白い生態を見るとその理由がよく分かるのです。
では、物語「ウバユリ山」の始まり始まり!!(^^♪
むかし、むかし。
ある山にウバユリの花が咲いていたそうな。
日陰を好むウバユリは背が高く、
杉林の中に「ニョキッ」と姿勢よく立っていて
否が応でも目につくのだったとさ。
夏も半ば。
ウバユリは固く大きな蕾をつけるのだとさ。
その蕾は、だれがどう見ても「大きな花が一輪」だけ
咲くとしか思えない姿だったのじゃ。
下の方につく葉っぱはハート型で大きく、
とてもユリの葉には見えないが、
青々とした、いかにも元気な姿だったのじゃ。
本当に、殺風景な杉林の中でこの姿を見かけたら、
あまりの雄大さに呆気にとられてしまうことじゃろう。
やがて、立秋が近づき、少しずつ秋の気配を感じるようになると、
一輪の蕾と思っていたウバユリの蕾は徐々に成長し、
「何じゃ?
だいぶ様子が違うぞなぁ。」
一輪と思っていた蕾は、だんだんとほどけて
やがて、沢山の蕾になったのじゃ。
「おったまげたぞなぁ・・・」
ウバユリの蕾はタテだけじゃなくヨコにも開き始めたのじゃった。
そして、咲いたのじゃった。
見事な白い花が咲いたのじゃった。
「一輪の大きな花の蕾」と思っていたウバユリの蕾は、
実はたくさんの蕾が集まって
一つの大きな蕾を作っていたのじゃった。
でも、そんなウバユリの葉っぱは・・・
花が咲く頃になると落ちてしまうのじゃ。
葉という植物の生命維持のための
大切な器官を無くしてしまうことは、
植物にとっては死につながることになるのじゃが、
ウバユリは、あえてそうするのじゃ。
自分が生き残るよりも、葉という余分な物をなくし
全身全霊で花を咲かせて子孫を残そうとするんじゃ。
「姥捨山」も「ウバユリ山」と同じく、
そんな物語りなそうな。
子供達が生き残るために
婆は進んで捨てられたそうじゃ。
おしまい。
_________________________
いかがでしたか?
物語「ウバユリ山」。
少々こじつけで強引な部分もありますが(;一_一)
そこはご愛嬌という事で。
さて、このウバユリ。
実は山菜としては有名で、
春の芽出しや、秋に枯れた後の鱗茎は美味しく
食べることが出来ます。
名前の由来は、花が咲く頃になると
《葉がない=歯がない=姥》という事で
ウバユリというそうですが、
名前の由来が洒落とは!?
今回は、約2ヶ月間に渡って
ウバユリの変化を取材してきましたが、
中々興味深く面白い植物であると感じました。
種子がはじけ飛ぶという事に加え、
その種子から発芽し成長した株は、
開花までに7~8年掛かると何かで読んだことがあります。
繁殖に命を懸けるので一見繁殖力旺盛なようですが、
どうして開花までにそんなに掛かるのでしょうねぇ。
まぁ、根別れもするようなので、その辺の兼ね合いも
ウバユリなりに考えているのかもしれません(^O^)
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