採取している私でも、非常なる驚きと共に喜びの出来事であった。
なんと、これまで採取どころか、
鳴き声すら確認されていなかったクツワムシが、
今年に入り広範囲で確認できたのだった。
明らかに異変であるが、
地元でクツワムシが見つかったとなると嬉しい異変である。
2~3日前からクツワムシらしい鳴き声を確認していたが、
本日、意を決して採取に乗り出したのだった。
この日は、ある場所で3匹の鳴き声を確認。
3匹の内1匹は、寸前の所で逃げられてしまったが、
無事一匹を捕獲。
間違い無くクツワムシである。
京都市では、京都御苑の中には生息しているらしいが、
昔から天皇や公家の住居として存在した京都御苑内は、
当然開発や自然破壊などが起こるはずもなく、
在りし日の京都の姿を、変わること無く残している貴重な場所であるといえる。
まぁ、所謂、特殊な空間であるのだろう。
これまで京都市西京区の地元では、
クツワムシは発見したことがない。
と、言うか、「クツワムシは生息していない!」と
考えていたし、現実生息していなかった・・・筈である。
少なくとも2日に一回、
ともすれば毎日鳴く虫捕りに通っているので、
これだけのビッグサイズと、大きな鳴き声のクツワムシを
鳴く虫ファンの私としては見逃すはずがない。
しかも、私が確認した限り
今回捕獲した1匹以外、
広範囲に5匹の鳴き声を確認しており、放虫とも考えにくい。
これは、私の推測ではあるが、
今年になって初めて各所でクツワムシが確認できたということで、
即「繁殖」ということは早計であろう。
それよりも、私は昨年の台風18号の影響を考える。
京都市各地にも大きな被害をもたらした
昨年の台風18号の影響で川が増水。
その増水に乗って、上流の本来の生息域から卵が流されてきて、
その卵が今年孵化し、成虫になったと考えるのは如何なものであろう?
「そんなバカな!」と見る向きもあろうが、
この現象は、そのように考える意外説明がつかないのである。
いずれにしても、これだけ広範囲に鳴き声が確認できたとなれば、
普通メスもいると考えるのが自然である。
そうなれば、当然“繁殖!”と言うことも見えてくるのである。
今のところ、ハッキリとした理由は推測の域を超えることはないが、
鳴く虫ファンの私としては、コレをきっかけにして
本格的に繁殖してくれることを
兎にも角にも切に願うばかりである。
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