「いつまでもカエルにならずに、オタマジャクシのままでいる」と言う声をよく目にします。
これは、私も飼育している時に経験していますし、又、野外観察している時でも、
「えっ!?なんでこんな時期にオタマが?」ってことは、しばしば有ります。
私は、このことをず~っと不思議に思っていたのですが、
随分前に「変態には甲状腺が関係している」事を知りました。
その研究は古く、今から100前の1916年には、
既に外科的に甲状腺を取り除いたオタマジャクシが変態しないことが実証されており、
現在では、その説が一般的になっているようです。
以下、新潟大学 井筒ゆみ准教授の資料です。
井筒教授は、オタマのしっぽの消失が、「免疫」によるものであるということを発見。
現在、この手の研究は、国内唯一ということです。
さて、自然界に話を戻しましょう。
上記のような説から、変態しないオタマジャクシは、
甲状腺ホルモンが分泌されていないということになりそうですが、
私は、5年ほど前に、この秘密が分かったなんとなくですが分かったような気がします。
つまり・・・
「オタマジャクシが変態しない謎&変態しないオタマジャクシを変態させる方法」を発見したのです!!
いや、これは現在のところ「恐らく」で、実証していないのですが、
ほぼ間違いないのでは無いかと思っとります。
そこで、5年間暖めていた説を実証すべく、今年はある実験を敢行中なのです。
これは、又このブログで紹介しますね。
ところで今日は、恐らく「変態できないヒキガエルのオタマではないか!?」と言う
オタマジャクシを捕獲しましたので紹介させていただきましょう。
色・形から見て「ヒキガエルのオタマ」と思われる謎のオタマジャクシです。
この産卵場では、ヒキガエル・シュレーゲルアオガエル・モリアオガエルの産卵を確認しています。
産卵場の立地の特殊性から、それ以外のカエルのカエルの産卵はありません。
シュレーゲルアオガエル・モリアオガエルのオタマジャクシとは明らかに異なっており、
消去法から、ヒキガエルのオタマジャクシとしか考えようがありません。
丁度、横を向きましたので、パチリとしてみました。
ただ、大きな違いは、その体長。
ヒキガエルと考えるには程遠い。
とにかく、かなり大型なのです。

体長4cm。
ヒキオタマが1,5~2cm程ですから、倍以上の大きさが有ります。
この状態から・・・
ヒキガエルのオタマジャクシが、カエルに変態できずに大きくなったと考えるのですが、
どうでしょうか?
と、まぁ、この謎のオタマジャクシの話でしたが、ここまではよく聞く話。
(まぁ、一部の両生類ファンの間だけですが・・・)
ここからが肝心の話題です。
私の説が正しければ、この謎のオタマジャクシがカエルになるはずです!!
そうすれば、何のオタマジャクシかわかるはずです。
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