ギボウシ類は、若芽を山菜のウルイとして食するのですが、
園芸種も数多くあるギボウシは、そのせい(乱獲?)もあってか、
近年、中々、山でもお目にかかれない植物になっています。
東北や信州など、人が少ない山奥では、群生が普通に見かけられるようですが、
京都では、神社の境内などに『植えられた』ものがある程度で、
自然下で見ることは殆どありません。
先日、久しぶり(15年ぶり)に行った山で、
面白いものを見つけました。(京都市内ですが、山間部です)
ご覧のように、ギボウシの群生を発見したのです。
でも、よく見てください。
現場は、川の中にド~ンと鎮座する切り立った大岩。
山中にでもあれば、神座として崇められるほど立派なものだ。
なぜ、この場にこのような大岩があるのかは不明ですが、
長きに渡り、川の水で侵食されたのでしょうかねぇ?
望遠にして撮影 |
想像するに、以前は、この辺り一面に生えていたのでしょうが、
手の届く範囲、つまり大岩の上以外は採り尽くされたのではないでしょうか?
早速、川の急斜面を木を伝いながら降りてみましたが、
高さは、ゆうに5mはあろうかの大岩。
当然、人の手の届くことは全くありません。
人の手が届くことの無い大岩だけに残るギボウシの群生、
まさに、そこは最後に残された桃源郷です。
(夏の花期には、本当の桃源郷になるのでしょうね。又見に行きます!)
私も今春、採り尽くされて枯れるのを待つタラノキなどを何本も見ました。
残念ですね。
山菜採りのルールを守らないと、いずれ姿を消してしまします。
皮肉な形で残ったギボウシの群生。
ここだけでも残ってくれて、ありがとう!!
*追記
このギボウシは、岩場に生える「イワギボウシ」です。
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