このシーズンならではの光景が、各所で見られるようになりました。
6月9日京都・西京区 |
モリアオガエルは、ご存知のように、木の上に産卵するカエルとして有名ですが、
時には・・・
水面スレスレの草の根本に産んだりします。
モリアオガエルは、卵塊(泡)の中でオタマジャクシになり、
雨水と共に、水中に落ちる仕組みになっており、
他のカエルのように、水中に産み付けられた無防備な卵が、
他の生物に狙われる事を考えると、
機動性が高まる「オタマジャクシ」という形で水中に落ちるので、
その分、危険度が下がると思われるのですが・・・
それは、キチンとした水場に産み付けられた場合の話。
6月4日 京都・北区 |
写真は、「北山杉」で有名な杉林の中の、作業車用駐車場。
そこに、水溜りができていますが、その周りをよく見てください。
水から遠く離れた所に、4個の卵塊が見れます。
(草の上にある白い塊)
その傍らには、産卵中に車に轢かれたのか、
下半身が潰されたモリアオガエルの死骸がありました。
このように、一見効率が良さそうなモリアオガエルの産卵ですが、
全く、見当違いの場所で産卵することも多く見られます。
このような場所では、当然「全滅」。
本当に、一か八かの産卵方法といえるかもしれません。
又、この様な卵塊もありました。
モリアオガエルは、止水域でしか卵を産まないのですが、
渓流沿いの岩の窪みにたまった水溜りを上手く見つけて産卵している例。
6月4日 京都・北区 |
産卵が終わってホッと一息?
オタカラコウの葉で休憩するモリアオガエル。
(写真を見る限りでは、腹が膨らんでいるようにも見えるので、
これから産卵かもしれません)
6月10日 京都・左京区 |
幸い京都市では、個体数はかなり多いと思います。
この時期、どこの山へ行っても、必ずと言っていいほど、
卵塊&モリアオガエルを見ることが出来ます。
このような自然が、いつまでも残ることを祈っています。
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