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2014年5月26日月曜日

SAT《自然とあそぶトラスト》ヒキガエル放生会:その1

皆さんこんにちは!

冬眠から目覚めて早2ヶ月。
いよいよ、シュレやモリアオ、カジカガエルなどの
国産カエルが産卵のピークを迎えます。

昨年もこのブログで報告いたしましたように、
私は、毎年「SAT(自然とあそぶトラスト)活動」の一貫として、
希少カエルの保護活動を行っております。
ちなみに昨年は、シュレーゲルアオガエルの
放生を行いました(過去記事はコチラ)

一部の野生ガエルを除き、国産ガエルは
生息場所の減少などにより、その数を減らしております。
特に、カジカガエル・モリアオガエル・ヒキガエルについては、
絶滅危惧種に指定されている場所もあり、
その保護が早急に必要です。
(資料:レッドデータはコチラ)

 ご存知のようにカエルは、卵からオタマジャクシ→カエルと
変態します。
オタマジャクシ自体は、非常に強く過酷な状況下でも
案外生き続けることが出来ます。
例えば、現在産卵期真っ直中にある「タゴガエル」は、
洞窟や伏流水の水たまりなど、真っ暗な中で産卵を行います。
このような条件の場所では餌の調達が著しく困難であるため、
オタマジャクシは餌を食べずに、自らの養分により
カエルに変態することができます。

ただ、これも、適切な場所で産卵→オタマジャクシに
なった場合で、中には産卵場の急激な変化により
適正にオタマジャクシになれない卵もあります。
「水が干上がった」や「産卵の為の田んぼが住宅に変わった」
などがこれに当たります。
また、産卵場の水質悪化にも問題が多く含まれております。

手足が生え、自由に場所を移動することが出来るカエルと違い、
オタマジャクシは、ある一定期間その場所から
移動することが出来ません。

そのため、私は、卵を保護してカエルにまで育てて
放生(生き物を放す意味の仏教用語)しています。

野生生物に対して人間が手を貸すことが
果たして必要なのか?という疑問も常々持っておりますので、
私自身で、ルールを決めて放生しております。

1、卵の採取は1種類1個まで。
  (ヒキガエルの場合は100個分程度)
2、期間はカエルになるまで。
3、採取場所以外への放生は行わない。

____________________

さて、今年のヒキガエルの産卵状況については
このブログでも度々報告しておりますので、
みなさんもご存知頂いていると思いますが、
本年は、僅か一組のみの産卵でありました。
この事を、即個体数の減少に結びつけるのは
短絡的ではありますが、ハッキリとした原因がわからぬ今、
非常に危惧をしております。

そこで、今年はヒキガエルの卵を約20cm、
推定150個程の卵を産卵場より持ち帰りました。
毎年ヒキガエルの卵を見ていますが、
この卵は非常に孵化率が悪いのではないかと感じます。
今回もそうですが、毎年産卵場でも注意深く観察していますと、
死んで色の変わった卵が相当数あることに気が付きます。

採取は3月17日、産卵当日です。
約2ヶ月掛けてカエル幼体になりました。
孵化したオタマジャクシは、1匹も死んでいません。
それがそのままカエルになりました。
そしてついに放生の時がやって来ましたが、
その模様は次回報告させて頂きます!



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