今年も蛍が飛び始めました。
昼は、観光の方が多いこの周辺ですが、
夜は,本当に静か( ̄- ̄) シーン…
しかし、この時期だけは、
地元や周辺の地域から蛍を見にやってこられます。
ここは、保護活動をしていない「天然モノ」なのです。
豊かな自然と、清流があってのものと言えるでしょう(*゚▽゚*)
話は変わりますが、
思い起こせば、30年以上前。
鳥取の祖父母の家に行くと、
夜は蛍が飛び交い、
田んぼの用水路には山椒魚がいました。
しかし、年々田畑が道路に変わり、
村の財政を賄うがために、工場が誘致され、
椎茸を栽培していた山は削られて、今は
「鳥取自動車道」の延線工事が行われています。
そんな訳で、住宅はほとんど増えていないのですが、
当然、川の水は汚れ放題。自然はなくなり
代わって、工場や道路の高架など人工物が増えていきました。
昨年、祖母の顔を見に行った時に
周辺を散歩してみたのですが、
今となっては、カジカガエルが鳴き、
蛍が飛び交う、京都市の自宅周辺の方が
自然に恵まれているような気がします。
皮肉なものですね(´Д` )
開発し尽くした都市部では、景観・自然保護が声高に叫ばれ、
逆に、自然豊かだった農村地域では、工場の誘致などの環境破壊が進んでいるのです。
私が小学生の頃(ちなみに、私は生粋の京都人です)
叔父の車に、まだ存命中の祖父と同乗していた時でした。
鳥取市郊外の少し開発された所を通りかかったとき、
祖父に「村もいずれコンナ感じになるやろな~」と言ったのですが、
祖父は「絶対ならん!」と言っていました。
しかし、それから30年。
(祖父が亡くなってからは、20年くらいになりますが・・・)
村は、私の言った通りになってしまいました。
実は、祖父が生きている時に、
工場誘致や道路拡張・舗装化の話があったのですが、
祖父はそれを頑なに拒否し、山や田畑を売らないつもりだったのです。
しかし、県や市の決定には逆らえず、
最終的には、泣く泣く開発に同意したそうです。
祖父は誰よりも、この地を愛し、自然を愛していたのでした。
今となっては、「絶対ならん!」と言っていた言葉もわかるような気がします。
「この村の自然は、ワシが守る」という意味だったのでしょう。
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