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2014年7月9日水曜日

住宅地で鳴くカエルの謎

京都では、7月に入ると稲の発根を促すために
田んぼの水を抜き始めるのです。
つまり、稲を鍛えるわけです。
あ、それと、「京都では」と書きましたが、
コレは当然全国的に行なわれています(-_-;)

田植え~水が張ってあるその間は、
田んぼでは、この時期しか見られない
いろいろな生物が居ることは、
以前、このブログで紹介しました。
(その模様はコチラから:たんぼとあそぶ)

この時期になると、私は、
長い間、ある疑問に悩まされていたのです(>_<)

それは・・・
私の家の近くでは、この様に四方を建物や道に
囲まれた“残された田んぼ”が年々増えてきているのです。
(これとて、いずれ住宅に変わるのでしょうが・・・)
便宜上、このような田んぼを「囲み田畑」と呼ぶことにします!

この写真の「囲み田畑」は比較的広い方。
多くはこの半分ほどのものが、住宅地の間に
点在している格好です。

この様な田んぼでは、カエル産卵期の6月になると
アマガエル・トノサマガエル・ツチガエルが、大きな声で
毎夜鳴いております。
ある意味、初夏の風物詩とも言えるのですが、
田畑の周りの方にとっては迷惑でしょうな~(>_<)

私の家にもオスのアマガエルが2匹おりますが、
ときおり鳴く鳴き声は、体に似つかわず
非常に大きいものです。
鳴き声はコチラから《↓》アマガエルが元気に鳴いております

そこで、再度、問題提起。

このような囲み田んぼに、どうやってカエルたちが来たのでしょう?
・周りの田んぼとは道路や家で遮断されています。
・川からも、結構離れています。

繰り返しますが、私はこのことについて、
この時期、カエルの鳴き声が聞こえるたびに
「どこから来たの?」と思っていました。

と、いっても真剣に検証することもしていませんでしたが・・・

先日、田んぼの生き物を紹介しました。
カブトエビやカイエビなどの田んぼ特有の生物は、
水がない時期は卵にて休眠しているので
ある意味、「自然発生」と言っていいかと思いますが、
カエルたちはそういう訳にはいきません。
絶対にどこかから来ているのですが・・・。
そんなある日。
ふとした拍子にその答えがわかりました。

皆さんは、もうお気づきかと思いますが、
あえて答えを書かせていただきますと・・・
答えは、用水路です。

なんてことないアタリマエのことなんですけどね~(>_<)
盲点といいますか、灯台下暗しといいますか、
全く恥ずかしい限りです(-_-;)

田んぼには水が不可欠なので、必ず用水路があるのですが、
この様な「囲み田んぼ」の用水路は、
ほとんどがコンクリート蓋がついた暗渠になっていて、
道路の排水溝と見分けがつかないんですね。

そこに気が付かなかったのですね~(>_<)

今、田んぼにはオタマジャクシが元気に泳ぎまわっています。
もうボチボチ田んぼの水が抜かれますが、
オタマ達も、一緒に田んぼから出て行くのですね。
うまくなっているものです。

つまり、川から離れ、住宅や道路で隔たれた「囲み田んぼ」も、
しっかり川と繋がっていると言うことです。

小さな小さな生態系。
でも、でもですねぇ、
長きに渡り、変わることなく
「生命の営み」が続けられてきたのです。
一時は減反で休耕田が増え、
最近は宅地化の波に呑まれ、
ドンドン減っているのは残念ですが、
田んぼって本当に凄いですね~(^_^)v


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