アカガエルとよく似ているタゴガエルですが、生息域もほぼ同じ。
山合いを流れる渓流や、周辺の田畑で普通に見られるカエルなのです。
が!
しかし、アカガエルと決定的に違う点があるのだ!
それが、産卵なのです。
アカガエルがシーズンになると、オープンなスペースで
産卵を行うのに対し、
タゴガエルは、なんと!
洞窟や伏流水の中で産卵を行うのです。
ソノタメ サンラン コウドウガ ホトンド ナゾ ナノデス(?_?)
こんなに、ひと目につきにくい場所で産卵するのですが、
昨年、洞窟内で撮影したタゴガエルの産卵シーンをご紹介するのだ。
ある意味自分では、貴重なシーンじゃないかな~?
なんて思っています(*゚▽゚*)
では、( ^ω^)_凵 どうぞ
この場所では、コウモリが飛び交う洞窟内で
産卵が行われていたのだ。 ヮ(゚д゚)ォ!
このような産卵場所の為に、タゴガエルの産卵行動が
よりシークレットにされているのです。
写真では、分かりにくいですが、
ここには、メス1匹に対し、オスが3~4匹います。
しかし、抱接しているのは、たった1ペア。
オスに対して、メスの数が圧倒的に少ないカエルの世界では
当たり前のことなのですが・・・(´Д` )
タゴガエルは、産卵時期に入ると
皮膚がたるみブヨブヨになる。
その姿は、かつての横綱「曙関」を彷彿させるのだ((((;゚Д゚))))
これは、水中行動が増えるため、
体表面積を増やし、酸素吸収を助けるためである。
産卵場所の水は、お世辞にもキレイとは言えない。
さらに、タゴガエルが引っ掻き回すので泥が上がり、
尚更、濁って見にくくなっている。
タゴガエルの不思議な繁殖習性は、卵にも現れるのデス。
この白い卵。決して無精卵や死んでいるわけではないのだ!
卵の色はさることながら、更なる不思議。
なんと、卵から孵ったオタマは、
餌を食べなくてもカエルに成るのです((((;゚Д゚))))
いや~。不思議だね~。
でも、この事も、
この産卵場所によって理解できるのではないでしょうか。
そう。
エサニ ナル モノガ ドコニモ ナイ ノデス( ・_・)
洞窟内や、伏流水などと言う、
暗くて特殊なスペースは、餌の供給どころか、
酸素供給も十分に供給されていないと思います。
よって、他のカエルが必要とする
卵への酸素供給も、あまり必要ないのでは?
と、考えます。
つまり、産卵場所の特殊性が、より過酷な状況でも繁殖できる
「体質」を形成したのかもしれないですね~。
産卵中は、「グウグウ」と何だか、カエルらしからぬ鳴き声が
洞窟中に響き渡ります。
が、
ナゼか、私が取材に行った洞窟の入口の方から「キャンキャン」と犬の鳴き声が、
確かに聞こえたのです。
思わず、「野良犬が来たか?この狭い洞窟内。どうやってやっつけるかな?」と
思った反面、
「あれっ?コレってネバタゴガエルちゃうの?」・・・
残念ながら、この日は確認できなかったが、
今年こそは絶対尻尾をつかんでやる!
あ、カエルだけに、シッポはないか・・・
目指せ、天然記念物「シゲタゴガエル」
*ネバタゴガエルは、長野県根羽村で発見された「ワン・キャン」と鳴き、
この地域のみに住む、新種のタゴガエルなのです。
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