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▼鳴く虫図鑑(バッタ・キリギリス・コオロギ類)

在作成途中です。               【出来上がっている部分はご覧いただけます】
今のところ、バッタ・コオロギ・キリギリス各科が混同していますが、
完成した暁には、キチンと整理し直します。
尚、掲載個体は、今までに採取及び、飼育したことがある個体です。

採取難度・飼育何度共に、★が多いほど(最大★3つ)難しくなります。


 最終更新日 2014.9.17

クサヒバリ
(京都市)
採取難度 ★★★
飼育難度 ★★
成虫発生時期 9月~

山あいの樹木の上にいるので
採取は困難を極める。
鳴き声はかなり小さいが、
カンタンによく似た鳴き声が美しい。


クツワムシ
(福井県・小浜市)
採取難度 ★
飼育難度 ★★★
発生時期 8月下旬~

採取は、「居る所」に行けば、簡単に採取することができる。
「居る所」と言うのにはワケがある。生息環境の減少と、
鳴き声の大きさ、動きの鈍さで、簡単に採取できるので、
個体数を減らしている鳴く虫の一つ。
飼育は容易だが鳴き声がウルサイので、★3つ。


コロギス
(京都・滋賀県境)
採取難度 ★★★
飼育難度 ★★★
成虫発生時期 7月~

コオロギとキリギリスの両方の特徴を持った原始的な昆虫。
発音器は無いが、足をタッピングして音を鳴らし、
カマキリのように羽を広げ威嚇する。葉を綴り巣を作り、
昼間は巣の中にこもって夜活動する。採取も飼育も難しい個体。



カンタン
(京都市)
採取難度 ★★
飼育難度 ★★
成虫発生時期 8月中旬~
「ピロリロリロリー」と、断続的に美しい声で鳴くコオロギの仲間。
鳴き声の美しさから、最も人気が高い「鳴く虫」の一つ。
しかし、小さいゆえに捕獲が難しく、飼育も容易ではない。
野生下では、アブラムシなどの極小昆虫を食するとなっているが、
飼育上は人参と昆虫ゼリーで長期間飼育できる。
ヒロバネカンタンとよく似ているが、本種は腹に黒い筋が通る。


ヒロバネカンタン
(京都市)
採取難度 ★★
飼育難度 ★★
成虫発生時期 6月、9月の2度

初夏と秋の年2度発生する。
カンタンによく似るが、鳴き声が「ギィーギィー」とコオロギのように鳴く。
葛が生えている場所を好み、葛の葉の穴から顔を乗り出し鳴いている姿をよく見る。


ヒメギス
(京都市)
採取難度【幼虫時】 ★
      【成虫時】 ★★
飼育難度 ★
成虫発生時期 7月~

真っ黒なボディがかっこいい、キリギリスの仲間。
幼虫時は草葉に止まっていることが多いが、成虫になった途端、
下草に入り込み、鳴き声はすれど、姿は見せない。
この事から採取は、幼虫時に行いたい。
飼育は容易で、個体も強い。
幼虫時の飼育環境により、羽が長く、
飛行することが出来る「長翅型」も見られる。


マツムシ
(京都市)
採取難度 ★★★
飼育難度 ★
成虫発生時期 8月中旬~

近年、その個体数を減らしているマツムシ。
秋の鳴く虫の代表的な存在だが、その鳴き声は甲高く、
集団で鳴くとかなりウルサイ。
飼育とともに、繁殖も容易。
野生下では、葛の葉が好み。


カヤキリの大アゴ
カヤキリ
(京都市)
採取難度 ★★★
飼育難度 ★★★
成虫発生時期 7月~

名前のとおり、河原のカヤの葉によく止まる。
クサキリ・クビキリと同じような形をしているが、
大きさは全く異なり、本種は非常に大きい。
飼育に関しては、クツワムシ同様に鳴き声がかなり大きく
ウルサイ。
「ビ~~~」っと断続的に鳴く。
デリケートな性質で、飼育はかなり難しい。
この性質から、近年急速に数を減らす。強靭な顎で、噛まれるととても痛い

エンマコオロギ
(京都市)
採取難度 ★
飼育難度 ★
成虫発生時期 8月中旬~

河原や公園で見られる大型のコオロギ。鳴き声が美しく、
観賞用として飼育すると、心が和まされる。
飼育の際は、共食いや普通種の体の小さなコオロギを食べるので、
できるだけ広い容器に、過密しないように飼育する。
(煮干などの、動物性の餌も同時に与える)


 
ナゼこんな顔?
(拡大は写真をクリック)
ミツカドコオロギ  
(京都市)
採取難度 ★★
飼育難度 ★
成虫発生時期 8月中旬~

特徴ある顔をしているコオロギ。
顔の横に突起があり、その姿から三角(ミツカド)コオロギと言う名がついた。
河川や公園で見られるが、ツズレサセコウロギやエンマコオロギに比べてやや数が少ないので、根気よく探す必要あり。
鳴き声は、「リーリーリー」と言う連続音で大きく、
カンタンやクサヒバリとコオロギの中間型の鳴き声。
コオロギの中ではかなりの美音。
採取・飼育は至ってカンタン。ただし、水切れには弱いので
水は欠かさないようにする。


ヤブキリギリス
(京都市)
採取難度 ★★★
飼育難度 ★
成虫発生時期 6月下旬~

ヤブキリの名が示す通り、山や山に程近い里、田畑に生えた
桑の木等の背の高い樹上に生息する。
非常に肉食性が強く、飼育している限りでは植物質は殆ど食べない。
餌は他のバッタ(ショウリョウバッタなど)が入手しやすいが、
ミルワームも喜んで食べる。
キリギリスとは大きく異なるが、ウマオイとよく似る。
見分け方は、背中の黒帯。目に掛かるものはウマオイ。
オスの鳴き声は大きく、飼育するには近所迷惑に気をつけたい。
樹上に生息する成虫の捕獲はかなり難しいので、
捕獲は5月中に済ませておきたい。
(写真は、5月に捕獲した個体。8月26日現在も元気!)


メス
 クマスズ
(京都市)
採取難度 ★★
飼育難度 ★
成虫発生時期 8月中旬~

「○○スズ」という名がつく鳴く虫の中で、最もスズムシに姿が似ている。しかし、大きさは全く異なり本種はかなり小さく1cm程。
羽を立ててなく姿もスズムシそっくりだが、鳴き声は体なりにかなり小さく、自然下では聞き取ることは出来ないほど。
かなり周波数の高い鳴き声で「キーーーー-ン」というような連続音で鳴く。捕獲・飼育はコオロギに準じる。



メス
幼虫
アオマツムシ
(京都市)
採取難度 ★★★
飼育難度 ★
成虫発生時期 8月中旬~

中国原産の外来種。しかし、驚くほどの順応性で、今や秋の代表的な鳴く虫の一つとして数えられる。「姿は見たことがない」という方でも、きっと鳴き声は聞いた事があるはず。
そう、道路や公園、庭の植え込みで「りりりーーー」っとやっている奴である。
鳴く虫が嫌いな方には安眠を妨げる「害虫」として嫌われている。
姿が見えないのは、高い木の上で鳴いているから。他の鳴く虫が
到底住むことがない街中で生きる、彼らなりの処世術なのであろう。
幼虫は、しばしばカネタタキに間違われるが、発生時期が異なる上に色・大きさが異なる。


セスジツユムシ
(京都市)
採取難度 ★
飼育難度 ★★
成虫発生時期 9月初旬~

背中に黒い線があるので「背筋=セズジツユムシ」。
普通のツユムシがフニャっと柔らかいのに比べ、幾分ガッチリとしている。
特徴的なのがオスの鳴き声。どこか“ツクツクボウシ”を連想させる鳴き声で
フィールドで聞くと思わず吹き出してしまう。
体が軽く非常によく飛ぶ。河原などで普通に見ることが出来る種。



ショウリョウバッタ
(京都市)
採取難度 ★
飼育難度 ★★
成虫発生時期 8月初旬~

精霊という名が示す通り、盆前後に成虫が多く見られる。
オス・メスで大きさが著しく異なり、メスのほうがかなり大きい。
どちらもよく飛ぶが、オスは飛ぶ際に「キチキチキチーー」と音を鳴らしながら飛ぶ。
どこでも普通に見掛ける割には飼育が難しい。
兎に角、蒸れに弱いので風通しをしっかり行う必要あり。


メス
スズムシ
(京都市)
採取難度 ★★★
飼育難度 ★★
成虫発生時期 8月中旬~

「リ~ンリ~ン」と鳴く、鳴く虫界のスーパースター!
スズムシは、ペットショップでも扱いがある程メジャーな鳴く虫ですが、その実、野生下では環境破壊による生息数の著しい減少を招いており、場所によっては絶滅してしまった地域もある。
秋のスーパースターが、ペットショップでしか見ることが出来ないとは、非常に寂しい限りである。とは言え、我が京都市では、秋になると
沢山のスズムシが鳴いている。しかし、鳴く場所が特定しにくく捕獲は
困難を極める。反面、飼育は容易で簡単に繁殖させることが出来る。


2015年7月28日
メス

ウマオイ
(京都市・自家繁殖)
採取難度 ★★★
飼育難度 ★
成虫発生時期 7月初旬~

スィ~チョン・スィ~チョンと言う鳴き声が、「馬子が馬を追う声」に似ていることから名付けられたらしいが、残念がら、“馬子の声”と言うのが、どのようなものかわからないので、似ているのかどうかの判断がつきません(+_+)
キリギリスの仲間では、ヤブキリと同じく完全な肉食。共食いも多いので、
繁殖期以外は、オス・メスと言えど、個別飼育に徹する。
バッタ科の特権である「飛躍」はあまりしない反面、足がものすごく速いのと、
「飛翔力」がかなり高く、体も軽いのでよく飛ぶことから、捕獲は難しい。
餌の調達さえできれば、飼育・繁殖は比較的容易。

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