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2017年6月17日土曜日

京都市・ヒメザゼンソウ満開です

京都府レッドリストで、絶滅寸前種として記載されているヒメザゼンソウ。
ミズバショウやテンナンショウと同じくサトイモ科なのですが、
とにかく、この種は地域性や変異が多く、あまり分類も進んでいないそうです。

サトイモやカラスビシャクなどが食用にできるのみで、
その多くは有毒植物。
しかも、かなりキツイ系の毒素を持つ物が多いのです。

このヒメザゼンソウも有毒植物ですが、盗掘や開発でその姿を著しく減らしており、
今や京都府の絶滅寸前種に指定されています。


京都府でも絶滅寸前種なのですが、何故か私はよく目にします。
しかも、京都市内でです。
本当に絶滅寸前種かというくらい多く見かけます。

ヒメザゼンソウの花が咲く頃と、6月14日
京都市内の群生地を訪ねました。

なるほど、沢山のヒメザゼンソウが花をつけていました。


ヒメザゼンソウと言うわけで、花はかなり小さいですね。
親指の先ほどしかありません。

ヒメザゼンソウの花が咲く頃には、葉は枯れて消滅するとなっていますが、
この場所では、枯れかけてはいますが、まだ茂っています。

そんな茂みをかき分けてみると・・・
有りました。
ヒメザゼンソウの花です。

コチラはつぼみですね。


かなり大きな群生地です。

ヒメザゼンソウは、その葉形から、しばしばウバユリと混同されます。
確かに、ウバユリと大変良く似ていますが、葉脈のパターンが異なることと、
葉柄がスポンジ質であること、根がウバユリでは球根、ヒメザゼンソウが牛蒡状であることなどで
区別できますが、見慣れれば、直ぐに見分けがつきます。

こんな群生地が京都市内なんて素敵です。
まだまだ、京都も自然が残っているんだなぁと感じる瞬間です。

2017年6月7日水曜日

メダカビオトープのアサザ・花が咲きました

以前、「水湿紀行-1」で紹介しました、京都府絶滅危惧種のアサザ。

自宅のメダカビオトープ(アサザ専用)のアサザが、5月24日に一輪目が咲いてから、次々に花をつけています。
今日(6月7日)も一輪花をつけました。

【下の写真は、京都市の生育地の様子です】



そして、コチラが自宅メダカビオトープ(アサザ専用)のアサザの花。
キューリのような花ですが、結構大きくて迫力があります。
残念ながら、「水湿紀行」でも紹介しましたとおり、
アサザは同じDNA個体間では種をつけることが出来ません。
しかし、ランナーがよく出て、すごい勢いで増えていきます。

メダカビオトープも、一面がアサザに覆われていますが、
このように繁殖力が強い日本固有種の植物が、今や風前の灯火とは・・・

農薬・開発・外来種の繁殖・温暖化・・・
原因はいろいろとありますが、何れにせよ憂うべき事態ですね。

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山の植物-23:京都北山、イワカガミが咲いています

今日は、少し古い話なしになりますが、UPできていなかったので、
少々お付き合いください。

ぼちぼちイワカガミやイワウチワが咲いている頃じゃないかと、
5月10日、京都北山へ行って来ました。
北山は、西山よりも標高が高く、高山性の植物も多数見られます。
この日は、あいにくの雲りぞら。途中で雨本降りに見舞われる最悪の天気で、
この季節には似つかわしくない、吐く息が白い一日でした。


イワウチワはある程度見かける北山でも、
イワカガミはこの場所でしか見たことがありません。
探せばあるかも知れませんが、何れにしても数が少ないのは確かです。


イワウチワとよく似ていますが、イワカガミよりも葉が大きく、
全体的に大型です。
イワウチワは、花が一輪ですが、
コチラは、房状に咲きます。

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